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2017-03

給湯システムが完成②構想とソーラーユニットの威力 - 2017.03.22 Wed

さて、その再生可能エネルギー給湯システムですが、結果としてウッドボイラーと太陽熱温水器を併用するという大掛かりなものになりました。

201611011919315b51.png
従来はこういう経路で作る人がほとんどかと思います。
侍のウッドボイラーもそうですし、設備屋の金松さんの太陽熱温水器もそうです。
ウッドボイラーか太陽熱温水器のどちらかをつけて、それ専用の蛇口を浴室につけるというものです。
専用蛇口からはウッドボイラーあるいは太陽熱温水器で沸かしたお湯が薄められずに出てきますので、浴槽に溜めながら水で薄めて適温にします。
そのあたりで人の手間はかかります。
手間はかかるけれども、シンプルなので故障も少なく、配管経費も少なく抑えられます。
シャワーを使わないので太陽熱温水器が昔ながらの一番シンプルな落差式でも大丈夫なのもこの仕組みの特徴です。

この仕組みの弱点といえば、再生可能エネルギーをシャワーに使えないことです。
特に太陽熱温水器は真夏の間に最も効力を発揮しますが、真夏の間は我が家はシャワーだけで済ませてしまうことも多いです。

ちなみに、侍の家はシャワーはエコキュートで、金松さん宅は一人暮らしということもあって、太陽熱温水器オンリーです。
僕もこの間知ったのですが、すごいですよ!!
太陽でお湯が沸いたらお風呂に入る、沸かなかったら入らない。
太陽で沸かなくて、入浴したい日は近所の温泉に行く。
所帯持ちでは難しいですが、シンプルでうらやましいです。

20161101223733f8e1.png
さて、それで我が家の場合は、このような仕組みを作りました。
太陽熱温水器とウッドボイラーを併設します。
両方とも直圧式です。
で、ミキシングバルブの手前に切り替え用の三方バルブをつけて、太陽熱経路とウッドボイラー経路を切り替えます。
ガスボイラーへの入力がウッドボイラー経由か太陽熱温水器経由か、そのどちらかに必ずなるわけです。

ガスボイラーとウッドボイラーと太陽熱温水器は互いに補完し合う関係にあります。
一番使いたいのは手間も燃料も不要な太陽熱温水器で、これの温度が十分でないときはガスボイラーで温度を嵩上げします。
そして、日照がない日や、真冬など、そもそも太陽熱温水器の湯温上昇が期待できない日は、ウッドボイラーで沸かします。
ウッドボイラーも素晴らしいのですが、何せ燃料と手間が必要です。
浴槽にお湯を溜める30分くらい前にはウッドボイラーを点火しないといけないので、勤めのある平日ではほとんど難しいでしょう。
定時に退勤して、まっすぐに帰ればギリギリ間に合うのですが・・・。
なので、ウッドボイラーは基本的には休日で、太陽熱温水器の温度が十分でないときに使います。

さて、それで太陽熱経路とウッドボイラー経路はいずれにせよミキシングバルブを経由して、そこで温度を調整されてガスボイラーに入力されます。
その際、温度がガスボイラーの設定温度以上あると、ガスボイラーは点火せずに、お湯を素通りさせます。

ミキシングバルブ
ミキシングバルブというのはこういうものですね。
上につまみがあって、そこをひねることによりアナログな温度調整をします。
ミキシングバルブに水とお湯が入力されて、温度調整がされたお湯が出てきます。
使ったことがないのですが、設備屋さんの言うには結構温度調整はアバウトということです。
ちなみに、生産国やブランドを選ばなければ、安いものは1万円くらいから手に入ります。

本当はこちらをつけるつもりでした。
ウッドボイラーのATO社もMMCソーラーも取り扱っていますし。

しかし、ネットで調べてみると、もっと良い物があることが分かったのです。

ソーラーユニット
それがこちらのリンナイ製ソーラー接続ユニットUF-SU1です。
定価は5万円近くしますが、実勢価格は3万円といったところです。
僕はヤフオクの新古品で1万4千円ほどで手に入れました。

ノーリツのソーラー接続システムでスカイブレンダーというものがありますが、あれのリンナイ版だと思ってください。
基本的な用途としてはミキシングバルブと変わりません。

ただ、このソーラー接続ユニットのすごいところは、ガスボイラーのリモコンとガスボイラー本体とソーラー接続ユニットが連動しているところです。
簡単に言うと、ガスボイラーのリモコンで設定した温度が、そのままソーラー接続ユニットに伝えられます。
「42℃のお湯が欲しい」と設定したら、ソーラーユニットが42℃のお湯を作ってくれるのです。

なぜこれがすごいかといいますと、前述のミキシングバルブはアナログでアバウトな温度設定しか出来ないうえに、いちいちその設定温度を微調整も出来ません。
温度設定をするのにも工具が必要になるらしいのです。
それに、ソーラー接続ユニットは電磁弁での温度調整をしてくれるので、より正確です。
実際にソーラー接続ユニット経由で給湯をしますと、ユニット内で電磁弁が開いたり閉じたりするようなウィンウィーンみたいな音が聞こえてきます。

温度調節機能としては連動して、より正確に、というたったそれだけのように聞こえますが、もう一つメリットがあります。
実はソーラーユニット内にいろんな配管パーツを内蔵してくれていることによって、全体の配管そのものがシンプルに収まるのです。
設備屋さんの言うには「これのおかげで自分の仕事が1~2日分くらい減った」とのことでした。
僕は詳しくないのですが、従来必要となる逆止弁などを内蔵してくれているので、材料も手間も省けるということでした。

なので、安いミキシングバルブに比べて2万円ほどの価格差があるこのソーラー接続ユニットですが、設備屋さんにかかる工賃が減ることによってその価格差は相殺されると思います。
となると、これを選ばない手はありません。

ノーリツのスカイブレンダーも基本的には同じです。
本体の実勢価格が5万円くらいになって、若干また高くなります。
強みはといいますと、こちらのほうがシステムとしての完成度が高く、太陽熱を使っているパーセンテージが示されます。
「現在は太陽熱75パーセント」みたいな。
25パーセント刻みで。
この辺は、ガスボイラーの燃焼の有無しか示さないリンナイよりも細かく、完成度が高いと思います。
リンナイよりも2万円も多く支出する価値があるかどうかは微妙ですが・・・。

ただ、リンナイ版のソーラー接続ユニットを選ぶか、スカイブレンダーを選ぶかの選択肢が我々ユーザーにあるわけではなく、ガスボイラーを新設するのでなければ、それぞれ既存のガスボイラーメーカーに合わせるしかありません。
いずれにせよ僕は従来のミキシングバルブよりもお勧めします。

ちなみに、ウッドボイラーと太陽熱温水器の併設というパターンは他にいないだろうと思っていたら、ネット上でも1件見かけました。
ただ、そこは通常のミキシングバルブです。

ウッドボイラーと太陽熱温水器を併設して、さらにソーラー接続ユニット経由というパターンになるとネット上では我が家だけになりそうです。
とてもお勧めの組み合わせなので、僕はこの伝道師として布教に励みたいところです(笑)

正直、初期投資は結構かかります。
後は故障せずにちゃんと投資費用を回収できることを祈ります・・・。
時間さえかければいつかは回収できるはずですから。



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給湯システムが完成①理由と配置 - 2017.03.21 Tue

昨年11月頃から井戸小屋の解体から始まった給湯システム構想。
結局井戸小屋の再生は断念するなどの変更がありましたが、ウッドボイラーが2月18日から稼動し、太陽熱温水器が3月1日から稼動し、一応は給湯システムの完成を見ました。

ええっと、その前に用語。
太陽熱温水器とウッドボイラーの給湯、なんて呼ぼうかな?
再生可能エネルギー給湯?
長いな・・・。
でも、自然給湯だと、一応化石燃料だって自然物だし・・・。
エコ給湯?
エコキュート??(笑)
やっぱり長いけれども、再生可能エネルギー給湯って呼びましょう(笑)

これを導入した理由としては
①経済効果
②環境的理由
③ロマン
の3つが挙げられます。

①はまた近いうちに1回分の記事にします。

②はまあ、よく言われていることですよね。
家庭で使われるエネルギーの3割くらいが給湯ですので、それを再生可能エネルギーで代替すれば環境負荷としては軽減できます。
我が家だけでは微々たる物ですが。
温室効果ガスとか、地球温暖化という問題は別にしても、とりあえず化石燃料はいつかは枯渇します。
自分が生きているうちは枯渇しないとは思いますけれどもね。
でも、子や孫の世代のことも考えるべきだと思いますので、やはり化石燃料は節約の方向で。
化石燃料を節約して長持ちさせつつ、その間に代替エネルギーを開発して普及させるのが人類が存続できる唯一の道であると思っています。
代替エネルギーについては僕もあまり分かりません。
バイオエタノールなんかも含まれますが、果たしてこれからまだまだ人口増加して、地球規模の食糧不足がやってくる時代に、食品からエタノールを作る余裕があるのか、畑でバイオエタノール用の作物を栽培をする余裕があるのか・・・。
ということばかり考えていると、心が暗くなってきます(笑)

とにかく、我が家が再生可能エネルギーで生活できたとしても、そんなのは微々たる物です。
はっきり言って、影響はほとんどなしです。
では、なぜ再生可能エネルギーを導入するのかというと、ささやかな罪滅ぼしくらいなものです。
地球や子孫に対する。

③のロマンも大切ですよね。
僕の人生ではお風呂はほぼすべてが化石燃料で沸かしたもので、後はごくわずかに温泉。
温泉だってよほど源泉が熱くなければ、沸かし直していますので、怪しいものです。
ほぼすべてのお風呂を化石燃料で沸かしてきました。
それは、ほとんどの人も同じようなものだと思います。

それが、自分が熾した火で沸かしたお風呂に入れたら。
あるいは、太陽の熱で沸かしたお風呂に入れたら。
どんなにか気持ちよかろう、というささやかなロマンです。

実際にはお湯はお湯なので、入浴しながらも意識しないとロマンは感じられないのですが(笑)

あと、家族にはいちいち「今日のお風呂は薪100パーセントだよ」「今日のお風呂は太陽100パーセントだよ」なんて説明するのですが、たいていは「ふーん」で終わります(汗)

男のロマンは女の不満らしいのです(笑)

すんません。
確かにたくさんの費用と労力を使いました・・・。

P3160995_R.jpg
これがロマンの結晶。

ところでもう一つ、配置について。

古民家の敷地15
我が家の場合、こんな配置をしています。
青がお風呂で、赤がウッドボイラーで、オレンジが太陽熱温水器です。
太陽熱温水器は南西側を向いています。

ウッドボイラーはお風呂との距離で言えば理想の位置にあります。
太陽熱温水器は位置としては微妙ですね。

太陽熱温水器の位置として求められる条件としては、
①お風呂から近いこと
②太陽がよく当たること
③南向きであること
が挙げられます。

①条件を満たすために、若干日当たりを犠牲にしても家の西側に持ってくるしかありませんでした。
お風呂との距離が伸びるほどに、途中の配管での熱のロスが大きくなり、また配管工事の費用も増えます。

P3050808_R.jpg
まあでも、この写真は3月5日の午前10時ですが、この時間帯ですでに9割ほどの面積に日照がある状態ですから、日当たりはそれほど悪くはありません。

そして、午前中の日照が遅いことを考慮して、南西向きにしました。
これで午後の日差しを日の入りまで十分に受けられますし、夕方から夜の使用が多い給湯の場合は、西日を多く受けるほうが有利という情報もあります。

あとですね、これは都会では難しいと思うのですが、なるべくなら太陽熱温水器は地表に設置したほうがよいです。
日照を優先して屋根に載せると重くなって、屋根の補強が必要になったり、地震時のリスクも増します。
それに、メンテナンスもしにくくなります。
屋根への負担を減らすためのタンク分離型もありますが、これは本体価格が高くなります。

「そんなこといえるのは田舎だけ」という声が聞こえてきそうですが、なるべく地表での設置をお勧めします。



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ヒートパイプ式太陽熱温水器の実力 - 2017.03.20 Mon

太陽熱温水器の設置が終わって、我が家の給湯システムは一応の完成を見たのですが、今日の記事では設置したばかりのときに太陽熱温水器でどの程度のお湯が沸かせたかを報告します。

P3010762_R.jpg
まず、以前の記事でも書きました、設置直後の水温。
正午頃ですが、ここから見る見る曇っていきまして。

P3010771_R.jpg
夕方の段階で27℃。
まあ、曇っていたわりにはよく上がった感じです。

さて、この暖まったお湯が翌朝にはどうなったかということですが、これが24℃
一晩でたったの3℃しか下がっていません。
この時期なので、外気温はもちろん氷点下ですよ。

断熱材で覆われているヒートパイプ式太陽熱温水器の保温能力はかなりのものです!!

で、設置2日目の3月2日。
この日は一日中の曇り。
水温はほぼ上がらず。

設置3日目の3月3日の朝。
前日がほとんど温まらなかったせいで、朝の水温は22℃。

P3030777_R.jpg
この日はよく晴れて、夕方に帰ってくると56℃
3月だというのによく上がりました。

タンクが200リットルなので、200×34で6800kcalの熱を蓄えたことになります。
大体人間の消費カロリーの3人分くらいですね。

ウッドボイラーの経験で言うと、水温が50℃を超えると、ガスを使わない給湯が出来ることがわかっているものですから、この日は太陽のお風呂にすることにしました。

給湯を開始してもガスボイラーは作動しません。
ソーラーユニットで適温に調合されたお湯は、ガスボイラーを素通りして給湯されていきます。

P3030780_R.jpg
浴室内のリモコンももちろん燃焼マークが付かないままです。

P3030781_R.jpg
これが太陽熱100パーセントのお湯です!!
見た目は単なるお湯ですが。
見た目が普通であることで、お湯っぽさが増し、疑いようのないお湯であることが証明されるのです!!(謎)

P3030782_R.jpg

P3030783_R.jpg

P3030786_R.jpg
ところで、太陽熱温水器タンクの水温計を見ていると、このようにどんどんと水温は下がっていきました。

ちなみに言いますと、浴室のリモコンを見張っていました限り、浴槽のお湯が9割溜まるまでは燃焼マークはつかず、最後の最後で燃焼マークが付いたので、太陽熱温水器からの給湯温度が足りなくなってきてガスボイラーで沸かし直したことが分かります。

しかし、先ほどの写真のように、太陽熱温水器の水温計を見ていると、それよりも遥かに早いスピードで太陽熱温水器の温度は下がっているのです。

この辺りにはからくりがあります。

太陽熱温水器
直圧式では、常にタンクが満水状態で水道圧がかかっている必要があります。
なので、給湯で出力されると、常に同じ分量の水道水が入力されて、タンク内の圧が保たれるようになります。
このときに冷たい水道水が入力されるので、もちろんお湯を使うほどにタンクの中の熱は薄まり、温度が下がることになります。
50℃のお湯が200リットル沸いたとしても、50℃のお湯をそのまま200リットル取り出せるわけではないのです。

ただ、先ほどの写真のように、水温計は見る見る下がっていったのに、最後のほうまでガスボイラーが点火しなかったということは、最後のほうまで太陽熱温水器からの出力では十分な温度が確保されていたことを意味します。
普通に使ったお湯の量だけ冷たい水が入力されたと考えると、それは起こり得ないことですが。

そのからくりはこの模式図のとおりです。
給水の管で下のほうから給水されますが、給湯側の管はタンクの一番上のほうに伸びているのです。
つまりは、冷水が給水されることによって、比重の違いによってお湯が上部に集まっていくので、基本的にはお湯が出力されるようになるのですね。
なるほど。
原始的な仕組みだけれども、素晴らしい。
となると、50℃のお湯を200リットルそのまま取り出すのは不可能としても、それに近いことは出来ます。
もっともこの仕組み、お湯の連続使用が前提で、時間が経つほどにタンク内のお湯と水は混ざって均一に近づいてしまいますがね。
それでも、単純ながら良い仕組みだと思います。

ちなみにもう一つ。
タンクに挿してある水温計は長いです。
正直、どの位置の水温を示しているかは分かりません。

給湯とともに水温計が見る見る下がっていくところを見ると、案外真ん中か、下のほうの水温を示しているような気もします。



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薪小屋の設計 - 2017.03.19 Sun

時間軸はあれこれしますが、大量の単管が手に入ったということで薪小屋の設計の話をします。

その前に薪の規格の話。
イエルカの薪ストーブは最長で60センチ以上の薪が入るので、我が家の場合は45センチの長さで薪作りをしてきました。
標準より長めだと思います。
ところが、これが使い勝手がイマイチ。
こういうのは実際に使ってみないと分からないことですが、いくら60センチ以上が入るといっても、基本的に燃やすのは燃焼室の中央付近ですので、やはり標準的なサイズである40センチのほうが横に置いたり斜めに置いたりという融通が利くという意味でより良いということが分かりました。
なので、今シーズンからは40センチで薪を作ろうと思っています。

一方、1シーズンで使う薪の量。
これがまだ分かりません。
我が家はまだコロ薪を多く使っていますし、規格どおりの45センチで作った薪もほとんどが針葉樹で、しかも半分くらいは火事で炭化したような薪であったり、朽ちてスカスカになったような薪です。
現在の印象ですと、1シーズンに8立米もあれば十分だと思います。
余裕を見ても10立米。

一方、仮に薪棚を作るとして、3列並べるとします。
普通は通気のことも考えて1~2列だと思いますが、現在の薪の積み方が3列ですし、ちゃんと2年間の乾燥期間を経るのならば3列でも十分に乾燥すると判断しました。

すると、薪棚が幅4メートル、高さ2メートル、奥行きが140センチ(40センチ×3列と、列同士の間隔が10センチ)にすると、これだけで9.6立米。
1年分としては十分な大きさです。

しかし、いくら敷地が広いとはいえ幅4メートル×奥行き1.4メートルの薪棚というのは場所をとります。
母屋の近くに置けば邪魔で、敷地の隅に置けば母屋から遠くなります。
現在がそうでありますように、薪の導線は短いほうが良いに決まっています。
ということから考えまして、薪棚をいくつも並べるよりも、薪棚同士を並行に結合するような形で一つの薪小屋にしてしまったほうがよいと考えました。
単管はたくさんあるのですし。

そして、母屋の近くに茂って森のようになっている箇所があるので、そちらを開拓しようということになりました。
ここならば母屋に近く、現在は完全なデッドスペースですので、邪魔になりません。
鬱蒼としている場所を開拓する良いきっかけにもなります。

では、設計。
久々にスケッチアップを立ち上げます。

設計の基本は、単管がいくらたくさんあるとはいえ、ヤギ小屋などの今後の用途を考えると、なるべく節約する方向で。
あと、割とキーになるのが屋根材のポリカ波板で、これが6尺だけが安くて、他の長さとなると割高になるという特徴を持っています。

薪小屋01
まず、自分の考えるままに柱を配置していきます。

薪小屋08
分かりづらいので書き入れますと、薪はこういう向きで3列に積み上げていきます。
ここで書き入れた1区画と、もう一つ奥の区画を合わせて9.6立米の1年分とします。
全部で3年分と、あと真ん中右寄りにあるのは通路です。

薪小屋02

薪小屋03

薪小屋04
という風に、梁桁まで配置しました。
なぜ今回スケッチアップを使ったかといいますと、単管特有の前後の絡みを見ながら設計したいからです。
たとえば、これで言いますと梁は柱より奥に来て、桁は梁の上にあって、柱より外側に来るんだなということが分かります。
きっとこういう絡みがいい加減だと、組みながら困ることになると思うのです。

さて、ここまで設計しておいて、一つ大きな変更。

薪小屋05
右側にもう1年分の区画を増設しました。
本来であれば丸2年乾かすという周期であっても、3年分のストックの余地があれば十分にローテーションしていけますが、もう1年分のスペースを余分に作ります。
こちらは正規の薪置き場ではなく、薪として積み上げられない規格外のコロ薪などを積み上げたり、あるいはウッドボイラー用の燃料を保管するために使おうと考えています。

薪作りでコロ薪が大量に出てくることは経験済みですし、ウッドボイラー用の剪定枝も多少は乾燥させないと煙が多く出てしまうことを学んだからです。
なので一番右側の区画はまきを積み上げるのではなく、もう少し汎用的なスペースだと考えてください。

この場合は一つ問題点がありまして、前述のポリカ波板の問題です。
さっきまでの大きさであれば6尺を2枚使えば屋根の長さが足りたのですが、拡張によって6尺と7尺を使わなければ屋根の長さが足りなくなりました。
前述のようにポリカは割高になりますが、それでも汎用スペースを作ったほうがよいと判断しました。

薪小屋06
あとは、柱を必要な長さに延ばしまして、母屋をつけます。

薪小屋07
そして、垂木を流します。
実際には垂木の上に1.5尺くらいのピッチで野縁を打って、そこにポリカを固定します。
ポリカは柔らかいので、垂木のピッチはもう少し密にしたほうが良いかもしれません。

屋根勾配はポリカの棟波板に合わせて3寸勾配としました。

薪小屋全体は幅6.5メートル、奥行き4メートルとなりまして、かなり巨大です。
しかし、前述の密生地を開拓しますとこれくらいの面積は問題なく確保できます。
単管も十分にあるし、なかなか良い計画ではないかと思っています。

薪を積み上げる部分の床は、単管を並べても良いですし、あるいは単管を節約するためにワイヤーメッシュとコンクリートブロックという組み合わせも考えています。
側面部分も同様です。
単管を並べても良いですし、ワイシャーメッシュでも良いと思います。

あと、全体的に強度が弱ければ、筋交いを追加することも考えています。
なにせ単管という材料は余り扱ったことがないので、強度とか、しなり具合とかが分からないのです。

もう一つ、現状で単管が錆びていることも考えまして、単管組み立て後、野縁を打つ前あたりのタイミングで全体に錆び止めを塗ることも検討しています。

薪小屋の着工は早くても4月上旬辺りからとなりますので、アドバイスがありましたらお願いします。




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ウッドボイラー煙突の改良その2(2017年2月25日・3月1日) - 2017.03.18 Sat

ちょっと時間が前後しますが、ウッドボイラーの煙突改良第2弾です。

現状での煙突の問題点としましては、45度部分で水が煙突内に浸入してくること。

P2190618_R.jpg
ということで、以前の記事で書いたとおり、爪つきリングで水切りを作りました。

この作戦はまずまず成功したつもりなのですが、残念ながら雨脚が強いときは水切りの能力を超えてしまって、結局水が浸入してしまいました。
この水切りは煙突をリングで囲っているだけなので、わずかに隙間が出来てしまうのです。

それを防ぐためには水切りと煙突との間にテープでも貼ればよいのですが、そのテープがねえ・・・。
今回は仕方なく買いましたよ!!

P2250681_R.jpg
これ、なんと2000円もするのです!!
しかも9メートル。
9メートルも絶対に使いません。

まあでも、他の製品も同じような値段だったので、一番長くて耐熱温度が高いこちらにしましたけれどね。

P2250682_R.jpg

P2250683_R.jpg

P2250684_R.jpg
これで雨が入りそうな隙間を塞いでいきました。

さらに3月1日。
時間軸としては昨日の記事の続きになる部分です。

P3010768_R.jpg
煙突そのものを延長します。

というのも、我が家の煙突、斜め45度で2メートル延ばしまして、そこから2メートルの立ち上がり。
ちょっと引きが弱いというか、燃料投入口を開けたときに煙が逆流しやすいんですよね。
あと、地表からも近いから、トップからの煙も降りてきやすい。

P3010769_R.jpg
なので、もう1本、1メートルを追加しました。

P3010770_R.jpg
これで立ち上がりが3メートル。
地表からは5メートルとなりました。
もう少し延ばしたいけれども、そこまで上る梯子がないというか、足場作りが手間ですので、これで様子を見ます。

煙突の改良までして、今回の給湯システムは一応完成したのでした。



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プロフィール

野人

Author:野人
こんにちは。
野人っていいます。
前職はラーメン屋台を経営していました。

伊那谷にて2012年暮れに築150年の古民家を購入し、3年4ヶ月かけて最低限の面積を再生して、2016年3月末に移住しました。
全ての再生は10年計画なので、まだまだ続きます。

もちろんプロの方々にもお世話になりますが、お金があまり無いので、なるべく低予算と自力での再生を頑張っています。

ブログの記事数は膨大なので、手っ取り早く内容を知りたいという方はこちらのスライドショーをご覧ください。
ブログの内容を25分に凝縮しました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpFnv9gLmJM

自分が古民家再生をする上で、他の人のブログを参考にしたり、あるいはHPから知識を得たり、ネット社会には本当にお世話になっています。
なので、自分自身も再生の過程を発信することで、少しでもネット社会から与えてもらったものに対して恩返しできればと思っています。

皆様からいただけるコメントに励まされ、またブログを通じて広がってゆく人の輪がとても楽しみです。

当ブログはリンクフリーですので、ご自由にお使いください♪

ご用件のある方は
zenhankai@yahoo.co.jp
あるいは
090-1707-2071
までどうぞ。

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