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2012-12

内部の下見(1)(2012年9月20日) - 2012.12.01 Sat

物件を発見した週の木曜日、早くも内部を見学する段取りができました。
立ち会うのは僕たち夫婦・買主側K不動産・売主側保証人・売主側T開発です。
嫁さんは産休中だったし、僕は木曜日の午前中ならば有給を取りやすい状況なので、このときにしました。

物件の概要について、もう一度書くことにします。
値段は1300万円。
築年数は推定150年。江戸末期頃。
敷地は700坪弱。
建物は65坪ちょっと。
茅葺。
雨漏りあり。
といったところです。

この日は朝の10時に物件で待ち合わて、下見を開始しました。
ちなみに保証人の方は急用で来れませんでした。

まずは外見からです。
外見は前回はちょっとだけ見ましたが、今回はわりとじっくり一周することができました。
DSCF2594_R.jpg
正面から。
茅葺屋根がまさに威風堂々といった感じです。
ただ、このときは晴天なので気になりませんが、天気の悪いときに見るとかなり屋根自体が苔むしていて、緑っぽく見えます。

DSCF2632_R.jpg
玄関を背にして、敷地を見た感じ。
700坪もあると本当に広いです。
ちょっとした保育園とか作れそうな感じに。
一般市民が住むには広すぎるかと思いますが、ヤギを飼うってなると、余裕のある敷地がほしいですからね。

DSCF2634_R.jpg

DSCF2627_R.jpg

南側の壁面。謎の薪置き場みたいなのがありますね。
700坪の敷地の真ん中に母屋がある感じです。
母屋はやや南北に長い長方形の建物で、屋根は寄棟です。

DSCF2633_R.jpg

DSCF2628_R.jpg
玄関脇の小屋?東屋?
嫁さんは「自転車を置くのにいいよね」とか言っていましたが、後々に井戸であることが判明。
ただ、物が結構置いてあって、井戸はいまだに目視できず。

DSCF2636_R.jpg
屋根は立派ですが、ところどころこうやって朽ち果てています。
で、当然、朽ち果てたところから容赦なく雨漏りします。

DSCF2629_R.jpg
「玄関」というと聞こえがいいけれど、玄関ではない、しかし玄関的な役割を果たす何か。
障子でできています。

DSCF2630_R.jpg
雷で焼けてしまった小屋。
普通にびびります。

DSCF2623_R.jpg
左手に謎の小屋が見えます。
後で分かったのですが、「茶室」だそうです。

DSCF2624_R.jpg
茅葺屋根の断面図。
厚さは60センチほどあります。
一口に茅葺といっても、一番内側は水はけのいい葦(よし)で出来ています。
今までいろんな茅葺を見てきましたが、こうやって材料が適材適所に使われていて、層になって見えるのはいい仕事をしている証拠です。
一番外側はかなり苔むしていますね(笑)

ちなみにこの物件、敷地内には母屋のほかに蔵が2つと、物置が1つ、茶室が1つ建っています。
って書くと本当に豪邸な感じですが、実はどれも使えないんですよ。
蔵は1つが焼け、1つは崩れています。
物置は安普請なので朽ち果てています。
茶室も安普請なので、とても使えない状況です。
母屋ですら、ほとんどの人から見たらどうしようもないボロボロの状態でしょうが。
母屋以外の建物は、せいぜい補修して、家畜小屋くらいにはなるかなと思っています。

さてさて。
外見の写真だけで随分と長くなってしまいました。
次回は内部まで入って行きましょう。

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内部の下見(2)(2012年9月20日) - 2012.12.03 Mon

ブログを始めて3週間になり、毎日記事を書いていましたが、昨日は初めてお休みしてしまいました。
というのも、午後4時から急遽愛知に行くことになったのです。
人生って何があるか分からないものですなあ(汗)

行った先は豊橋で、全半会の仲間と飲んで、仲間の家に宿泊して、今日帰ってきました。
飲みの中で古民家の話も出して、「土間にボーリングレーンを作ろう」とか「18畳の部屋にはゲルを建てよう」みたいなアイデアが出てきて、いじり甲斐のある物件だこと(笑)

という、謎な週末を過ごしました。
ちなみに僕の実家は豊橋の隣の、蒲郡というところなのですが、寄りませんでした(笑)


さて、本題に入りましょう。

物件の下見の続きで、いよいよ内部に入っていきます。
あ、でもその前に間取りを見ておきましょうか。
間取りはT開発のHPと、東京のほうの田舎暮らし情報サイトで出ています。

タウン開発
こちらはT開発の方。

ふるさと情報館
で、こちらは田舎暮らし情報サイトの方。

物件の向きは仕方ないにしても、随分と間取りが違い気がしますが(汗)
これは後々に判明することですが、実はこの間取り図は2つとも間違っています。
しかも、大きく間違っています。
古民家の物件でよくある「間取り図と現況が異なる場合は、現況を優先します」ってのはこういうことを言うのかなあ。ぶつぶつ。

さて、内部です。

DSCF2613_R.jpg
玄関を入ってすぐの土間から、上を見上げた感じ。
梁は松でしょうか。
かっこいいですね。

DSCF2605_R.jpg
同じく、土間からの梁。

DSCF2612_R.jpg

DSCF2611_R.jpg

DSCF2606_R.jpg
囲炉裏と台所と畳スペースがある18畳間。
現在の居住者はほとんど、ここのみで生活しています。

DSCF2597_R.jpg

DSCF2598_R.jpg
玄関近くの土間から上がった辺り。
杉の1枚板と思われる建具がとても貴重らしいです。

DSCF2596_R.jpg
同じく上がって左手の6畳間。
この家で一番小さい畳の間。
一番雨漏りが激しくて、朽ち果てています。

DSCF2599_R.jpg

DSCF2595_R.jpg
同じく上がって奥の10畳が2間の辺り。
雨漏りはそれほどひどくないですが、壁の老朽化が激しいです。

DSCF2600_R.jpg
10畳2間の突き当たり。
ここも壁が崩れています。
あ、T開発の社長も写っちゃった。

DSCF2601_R.jpg
10畳2間から更に右手に繋がっている10畳間の突き当たり。
この家唯一の床の間があって、色々飾ってあります。
右下の胸像は誰でしょうか?
後々、面白いことが分かってきます。


という感じで、とりあえずの内部下見をしました。
ただし変なんです。
いや、ここまでだけだと、間取り図との相違はそれほどじゃないんですけどね。
外を一周したときの感覚と、中を見たときの間取りの感覚がちょっと違うんです。
後で分かってくるのですが、それもそのはず、10畳2間が丸ごと開かずの間として存在していたんですね。
あまりにも入りづらいので、間取り図では無かったことになっていた部屋です。
開かないとはいえ20畳分を間取り図から消滅させるのはすごいと思いますが・・・。

さてさて、内部は一応見ましたが、トイレとお風呂が残っていますね。
これは内部とも外部とも付かない、古民家にありがちな増築部分です。

その件はまた明日書きましょう。


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内部の下見(3)(2012年9月20日) - 2012.12.03 Mon

今日は第1回目の下見の最後で、トイレとお風呂の紹介ですが、その前に忘れていたものを載せましょう。
このブログは依然として、リアルタイムに比べて2ヶ月半遅れなので、かなり思い出しながらなんです。
だからところどころ記事が前後してしまって、ごめんなさい。

で、何かというと、1回目の下見の前にメモってあった「下見のポイント」です。
一応僕は几帳面なので(えへん)、事前に嫁さんと一緒に下見のポイントを書き出してあったのです。
そのポイントをまず書き出して、それについて下見した結果も書いていってみましょう。
といっても、ここで書き出す「結果」は部分的にではありますが、これ以降の下見で明らかになった部分もあります。

・屋根の状態(雨漏りの規模・修繕について)
→前々回の記事のとおり。屋根は絶望的な状況です。

・床・床下の状態(雨漏りによる被害状況)
→6畳間は本当に絶望的に落ちています。
 勉強した今の視点から見ると、根太と大引は朽ち果てているはず。
 床下はこのときは見れませんでしたが、後々見てみると意外なほど乾燥していました。

・シロアリの有無
→このときの下見ではシロアリの確認は出来ず。
 住人も「羽蟻はほとんどみたことがない」とのこと。
 しかしこれも後々、雨漏りのひどい箇所でシロアリによる食害は確認できました。

・トイレの状態
→ネットに載っている間取りが信用できないから入れた下見ポイント。
 詳しくは後述。

・風呂の有無(間取りによっては存在しないが・・・)
→こちらも要確認ポイント。
 詳しくは後述。

・外壁・内壁・天井の状態
→外壁も内壁もボロボロになっている。
 天井は雨漏り箇所以外は使えそうな感じ。
 なんかこう書いてみると、構造体以外はほとんど駄目じゃん(汗)

・固定資産税
→結構気になったポイント。
 せっかく持ち家を持ったのに、固定資産税がかかって、借家並みのランニングコストになったら洒落になりませんからね。
 それでは金額はというと。個人情報になるので、もう少し売買の話が進んだら教えてくれるそうです。

・火災保険
→古さは関係なしに入れるそう。
 ただし、「うちでも斡旋してるけど、割高だから他所にしたほうがいいよ」って言われました(汗)

・雷で燃えた蔵の撤去
→値段の話も入ってきますが、「不要物の撤去と値引きを含めて売主の手元に1000万円が行く位の計算(売主の元々の希望価格は1300万円)でどうですか」とT開発に言われました。
 つまりは面倒な部分はなるべく売主負担で。

・外の古屋(離れ)について
→謎の離れでしたが、T開発の説明で「茶室」であることが判明しました。

・無事な蔵の有無
→ネットの情報では母屋に蔵が二つ、物置が一つ、古屋が一つでした。
 蔵は一つは落雷で燃えてしまったとして、もう一つはというと、土壁が崩れていました。
 これも後に判明しますが、燃えてしまったくらい上に絶望的な状況です。

・値段
→値引き可能かも。
 1300万円のところを1100万円にして、かつ不要物を撤去して貰うくらいの見込みで行きましょう、って不動産屋さんからは言われました。

・面倒を見てきてくれた茅葺職人・大工の有無
→不明とのこと。

・下水道との距離
→敷地のすぐ東側の公道まで下水道が来ています。
 ただしそこからの敷地が広いので、直線距離はそんなに短くならないですが。

というような内容を見てきました。
このような確認すべきポイントはこれからどんどん増えてゆきます。
一方確認済みで、「だったらこうしよう」というポイントはそれほど増えません。
未確定のポイントのみが増えてゆきます。

さて、ここまでが長くなってしまいましたね。
最後にトイレとお風呂を見ましょう。
トイレとお風呂は本来は部屋から出て、濡れ縁を歩いていく感じです。
しかし、現在は濡れ縁が朽ちていたり、あるいは雨戸の立て付けが悪くて部屋の中からは行きにくかったり。
外周を回るついでに下見しました。

DSCF2617_R.jpg

DSCF2616_R.jpg
何でもう少しましな写真を撮らなかったんだろう(汗)
場所としては北東の隅にあります。
大正浪漫風の磁器で出来た便器ですね。
骨董的な価値があるそうです。
ちなみに汲み取り式です。

DSCF2614_R.jpg
トイレ以上に写真がひどいですね。
なんと1坪に浴室と脱衣所と洗濯機があります。
浴室と脱衣所は区切られていません。
とんでもなく安普請の上に、不便な環境です。
隙間風だらけというか、半分屋外みたいなものです。
これを直して使ったらかなりの勇者になれます。


という感じで、第1回目のちゃんとした下見を終えました。

ここからはどうなるかというと。
度重なる下見、打ち合わせ、そして勉強。
今に至るまで「この物件はどうなるんだろう?」って本気で心配になるほど、不確定要素が多い状態が続いてゆきます。
家を建てる人も、再生する人も、たくさんの「不安」の中で前に進んでゆくのでしょうなあ。
なんてことを思いながら・・・。


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恋をしてしまったのです - 2012.12.04 Tue

その物件の下見が終わってから、時には忙しく動き回り、時にはじっくり考え込み、そしてたくさんの本を読んで勉強しながら、物件の購入について検証してゆきました。
今現在も、その「大詰め」といった辺りですが。

ではまず、1回目の下見で見えてきたその物件の長所と短所をまとめてみましょう。

(長所)
①敷地が広い
 家庭菜園も山羊や鶏を飼うのにも十分すぎる敷地があります。
 今の住んでいる家が町外れにあって、ほとんどご近所らしいものが無くて、気ままに暮らせているので、住宅地でありながらこの広さは嬉しいです。

②建物が広い
 これも十分すぎるくらい広く、普段の居住スペースは半分程度で収まりそうです。
 かといって、時々は全半会の仲間たちがまとまった人数で来るので、余っている部屋も決して無駄にはなりません。
 また、今の家がかなり狭く感じているので、やはり広いというのは嬉しいものです。

③古くて立派
 築150年というのは古さと建物の寿命との兼ね合いで考えると、まさに理想的です。
 うまく維持やリフォームをすれば、3代くらいは引き継げるかもしれません。
 また雪の少ない南信地方での難点であった、梁や柱の細さも庄屋ならではの立派なつくりのお陰で、雪国に負けないくらいの太くて立派な材が使われています。

④囲炉裏がある
 これも大きなポイントです。
 どうやって使おうか・・・。

⑤広い土間がある
 以前の下見で分かったように、ほとんどの古民家は土間を潰して、昭和風の玄関にしてみたり、台所やお風呂を置いてしまっています。
 20畳もの広い土間(しかも三和土!!)は貴重です。
 万能の作業スペースとして活用できそうです。

⑥値段もそこそこ
 1300万円というのはもちろん安くは無いですが、単価で考えると坪2万円を切ります。
 これは立地やら、周辺の相場やらを考えてもかなりのお買い得です。

⑦便利な立地
 これも大きなポイントでしたね。
 小学校中学校まではそれぞれ歩いていけます。
 駅までも3キロも無いので、娘が高校生になっても自転車で通わせられます。
 静かで、かつ買い物スポットは4キロ以内にたいていのものが揃っています。
 これは長野県で暮らすのであれば、かなり便利といわざる得ません。
 市役所までも3キロくらいです。
 また、後々調べたことですが、ハザードマップですべての災害からも外れています。

(短所)
①敷地が広すぎる
 長所であり短所でもありますね。
 広すぎる敷地はきっと手入れが大変なことでしょう。草刈とか・・・。
 まあそれを見越しての、山羊飼いではありますが(笑)
 あと固定資産税も心配です。

②建物が広すぎる
 これも上に同じく。
 広すぎるということはリフォーム代金もそれなりにかかりますし、住んでからの光熱費もかかるということになります。
 若い頃はよくても、子供が自立してしまったら、持て余すのではという心配はやはりあります。

③屋根が朽ちていて、雨漏りしている
 屋根が朽ちているところまでは、ほとんどの物件はそうです。
 一見大丈夫そうであっても、塗装や皮膜はすでに限界で、葺き替えないといけなかったりとか。
 特にこの物件の場合は、現状での雨漏りがひどいので、早急な対策を考えないと構造体そのものにダメージがいってしまいます。

④トイレ、風呂が死んでいる
 下見で見た限りで、ここを復活させるのは大変そうでした。
 後々に、思ったよりももっと大変だということが判明してきます。
 間に合わせである程度は使えそうですが、その場合はかなりの不便を強いられます。

⑤蔵、物置、茶室も駄目
 前回書いたとおりですが、付随する建物が軒並み駄目です。
 これについては、出来れば売主負担で撤去して貰いたいところですが・・・。
 あると邪魔だし、危険だし。
 でも撤去には手間もお金もかかるのが悩みどころです。


かくしてざっとですが、長所と短所を洗い出してみました。
しかしですね、こんなの関係ないんです。
今だからこそこんな風に書きましたが、物件を見た当時はそこまで長所と短所を洗い出したりはしませんでした。

なぜならばこの物件に恋してしまったからです。

今まで物件や土地を買った人には分かって貰えるかと思います。
これから物件、特に古民家を探す人は分かってください。

物件探しは人生の伴侶探しに似ています。
まずご縁がないと始まりません。

そしてどんなに条件がいい物件でも、惚れられなかったらそれまでなんです。


あなたは一目惚れしてしまった相手の長所や短所をいちいち洗い出すでしょうか?
その上で総合的に判断し、好きになるでしょうか?
答えはNOだと思います。

物件を探すという非常にお金がかかり、人生を左右することであっても、そこで大事なのは意外にも非論理的極まりないなのだと思います。
数としてはそれほど多くない下見でしたが、これはその中で分かった事実です。

これ以外の物件を購入していた場合、それは長所と短所を吟味しつくした結果の「妥協」なのだと思います。
「ここの短所は我慢して、でもここの長所はやっぱり外せないよなあ・・・」みたいな。
そんな妥協の中で物件を選ぶ人がいる中で、ご縁やめぐり合わせによってこの物件に出会えたことは幸運以外の何物でもありません。
って、まだ買ってないし、住んでないですって(汗)


ただし、物件と巡り合ってから、購入するまでは交際期間みたいなものですね。
たくさんの回数を会って、デートして、お互いを分かり合います。
「結婚するまでは両目で見て、結婚してからは片目で見なさい」
の格言どおり、僕はかなりの頻度でこの物件の下見に行き、いろんな人の意見を聞き、本で読んで勉強をするようになりました。

一目惚れではありますが、それでもゆっくりゆっくりこの物件について検証をしてゆきました。
そして、一方でネットでの物件探しや、古民家ではありませんがハウスメーカーのモデルハウスにもたくさん出掛けるようになりました。
今のところ他を見れば見るほど、この物件の良さを再発見するのですが。

そういえば嫁さんと結婚したときも一目惚れで、付き合ってわずか5ヶ月で入籍したよなあ。
あの時も遠距離恋愛だったけれど、毎週泊まりに行っていたよなあ。
なーんて。
ちょっと2年以上前の自分たちを思い出します。ぶつぶつ。


さてさて、ここから購入に向けたさまざまな検証が始まってゆきます。


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M君に心配される - 2012.12.05 Wed

第1回目の下見に行ったのが2012年9月20日(木)で、それからいろんな人に電話で相談しながらの、物件についての検証が始まりました。
その中でまず電話したのが、実際に古民家に住んでいるM君。
以前にも出てきましたが、大学時代の後輩で、現在は京都で古民家再生を得意とする大工さんの弟子をしています。

そのM君に電話をして、物件の概要を知らせたのですが、思いのほか心配されてしまいました。

まずは広すぎること。
そして値段も高いこと。

M君の言うには「野人さん(僕はみんなからこう呼ばれています)の人柄だったら不動産屋さんを通さずに、もっと安い物件が見つかりますよ」とのこと。
たしかにね、彼の物件は独自のルートで、激安だったんです。
だから同じ感覚で、こちらでも探した方が良いと。

確かに彼の言い分も分かります。
現に僕も学生時代とかは何かにつけ、自分の足やコネで探して、お金のかからない生活をしていましたから。
お金ではなく、努力次第でたいていの物は見つかるというのも知っています。

ただね、今回の場合は違うんですよ。
子供が自力で通学可能な場所ってなると、それは間違いなく市場経済に組み込まれていて、よほどの理由がない限り古民家を遊ばせたりなんてしていません。
ちなみにM君の家は間違いなく親の送迎なしには子供は学校へ通えません。
一番近いコンビニまで車で片道25分とかの場所ですから。

それに学生時代と違って、今はそれなりに収入があります。
だから何でもタダがいいのではなく、「価値があるものには相応のお金を払った方が良い」と思うようになりました。
これは自分の中では大きな価値観の変化です。
市場経済には負の側面も多いですが、自分がその中で生かしてもらっている以上、お金を循環させるのも必要かなと思います。

(とかいいつつ、基本は倹約家ですよ。外食は滅多にしませんし、職場では毎日自分の手料理を持っていっていますし、車のタイヤ交換もオイル交換も自分でします。300キロくらいならどこでも下道で気長に行ってしまいます。本はブックオフの100円のものしか基本的に買いません。ってくらいに。ただそんな自分だからこそ、他にお金を使うべき場所が思いつかないのも事実です。)

実はあの物件は、僕が買わないとおそらくは取り壊されます。
更地になって分譲されるということです。
そしてそのリミットは年内なんです。
年内に僕なり、誰かが買わないとほとんど確実に壊されてしまうんです。
それも自分が無理してでも買いたい理由のひとつです。
なにせ恋してしまった物件ですから。

M君は広さについても心配しました。
M君の家に比べると、床面積は単純に3倍くらいになります。
だから大変だろうと。

その他にも屋根や床についてたくさんのアドバイスをもらいました。
現状についてちゃんと調べた方がいいと。
うーん。
それはずっと考えていたことでした。
さて、じゃあ誰に一緒に調べて貰いましょうか。
素人の僕一人じゃ、調べてもしょうがないですから。

知り合いで大工っていうと「侍」だな。
自分の親友です。
うーん。じゃあ頼んでみるか。

M君の言い分をたくさん聞きながらも、別の視点からの意見を求めて、僕は侍に電話をしたのでした。

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テンプレートを変更してみましたが・・・ - 2012.12.06 Thu

テンプレートを変更して、ブログの雰囲気を変えてみました。

というのも、今までのはブログを始めた頃に間に合わせで設定したままだったのです。
適当に選んで、ああでももう少しフォントが大きい方がいいな、本文の幅も欲しいなとかいって、ちょこっといじって。
おかげで文字が背景からはみ出しているという、かっこ悪いものになりましたが(汗)

慣れないから設定するのも大変だし、ブログは毎日更新しているのでなかなかいじる暇がないしで、そのままになっていたのです。
いやでも、かっこ悪いですよね。

というわけで変更してみましたが、もうこんな時間。
設定がうまく行かず、っていうか変なバグのために無駄に時間を使わされました。
今日はこれで限界です。

変更はしてみたものの、今度はまた別の部分で納得行かない感じ。
トップに古民家がくる辺りは良いんですけれどね。

せっかく夜中まで設定を頑張ってみましたが、近いうちにじっくりいじってみようかと思います。
うーん。
どこかにいいテンプレート無いかな。

和風で、自然で、落ち着いていて、かつ地味ではないもの。
以前のもデザインは気に入っていたんですが、文字の配置の関係がいまいちでした。

これからしばしばデザインが変わることがあるかと思いますが、落ち着くまで今しばらくお待ちください☆
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下見してくれる専門家を探す - 2012.12.06 Thu

今日、ブログを読んだとある方からご心配をいただくコメントがありました。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
お気を使っていただいたみたいで、非公開コメントでしたが(汗)
せっかくこうやってブログをやっているわけですので、僕の見落としているポイントがありましたらどんどん指摘していただければ嬉しいです。

以前からちょっと名前は出ていましたが、古民家再生をする上で中心となってくれるのが「侍」君です。
彼は高校時代の山岳部の仲間で、建築系の専門学校に進学し、それから5年間修行し、去年の春から実家の工務店に戻って働いています。
僕のハンドルネームともなっている「全半会」(これについて話すと長くなってしまうけれど、高校1年生のときから続いているキャンプのグループです)の副隊長をやってくれています。
キャンプの中では火熾し班長を兼任していて、実直な仕事ぶりに定評がある人です。

そんな彼にはもう随分昔から、いつかは古民家再生をしたいという話をしていました。
侍は「大工としてもいつかは古民家再生もやっていきたいから、その入り口になればいいな」という風に、前向きな感じで話していました。

ここまでも物件を下見するたびにその詳細について報告して来ました。
そんな侍に、いよいよ自分が惚れてしまった本命の物件を紹介するときがやってきたのです。
ちょっとドキドキですね。
親に婚約者を紹介するような(笑)

早速侍にも電話してみましたが、やっぱり電話だけでは伝わりにくく、もどかしい感じです。
すぐにみて貰いたいところだけれど、何せ距離があるし(愛知県在住)、彼も子供が生まれてなかなか動けないので「年内には見に行きたい」という感じでした。

うーん。
時間がかかるなあ。
再生の主軸は彼がやるにしても、近場ですぐに見てくれるような専門家はいないだろうか。

そう考えながら伝を探ってみると、ありました!!
以前も出たM君の親方の先輩で、Iさんという方が伊那市在住で、大工さんをやっているということなのです。
早速連絡を取ってみて、9月23日(日)に一緒に下見してくれることになりました。

ついでに心配してくれたM君もわざわざ京都から駆けつけ、Iさんと一緒に下見してくれることになりました。
うーん。
M君は見習いとはいえ、古民家を専門としているからこちらも心強いな。

そうは思ったものの、結局M君の方は断りました。
京都から高速とはいえ、日帰りで来るのは大変ですから。
それに一番心配したのはM君とIさんの相性です。
どちらも共通の知り合いがいるだけの初対面で。
僕にとってもIさんはもちろん初対面で。
大工としてはベテランだけれども古民家を専門としているわけではないIさんと、古民家専門だけれどまだ半年間の見習いであるM君。
僕にはあまり相性がいいとは思えません。
悪い意味でお互いに気を遣いあってしまうかもしれません。
(僕も色々気にしてしまうんですよ・・・)

なのでまずは近場のIさんに見てもらうことにしました。
そこでまず物件の状態について第一の診断をもらって、それからでも侍やM君に見てもらうのは遅くはありません。
そしてもちろん、専門家が一人でも物件の購入について「待った」をかけたら、購入そのものについて考え直さなければなりません。

惚れてしまった物件ですが、恋は盲目です。
後悔のないように、時間をかけた検証が始まりました。


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大工さんと一緒に屋根裏を見る(2012年9月23日) - 2012.12.08 Sat

物件を発見してから1週間後。
初めての下見から3日後ですが、早くも9月23日(日)に本職の大工であるIさんとの下見が実現しました。

Iさんと物件近くのコンビニで待ち合わせて、いざ物件へ到着です。
ただしこの日は結構な雨が降っていました。
物件はもう、雨漏り全開で(笑)
でもある意味、貴重な光景が見られました。
「あー。こーゆー状況なんだー」って。

前回も見た部屋を一通り見て回って、いよいよ屋根裏です。
屋根裏を見るのはちょっとドキドキしました。
M君も心配するように、建物はやっぱり屋根裏とか床下とか、見えにくいところから傷んでいきますから。

物件は20畳の土間部分が丸ごと吹き抜けになっているので、そこから屋根裏に上がれます。
Iさんの持ってきたはしごを梁にかけて上りました。

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途中で写っている長髪の男性が大工のIさんです。

上ってみて、屋根裏っていろんな種類があるんだなーって思いました。
M君の家の場合は屋根裏の床は完全にフラットでした。
天井板もそこそこ厚さがあるらしく、床を張ってあるわけでもないのに、普通に天井板の上を歩くことができました。
つまりはやろうと思えば2階やロフトとしても使えそうな感じでした。
まあでもやっぱり屋根裏なので、埃や煤がひどく、気温差が激しいので使い辛いでしょうが・・・。
ちなみにM君の家に行ったのは真夏だったので、屋根裏は朝の9時くらいから蒸し風呂のようになっていました。
(これは茅葺の上からトタンを被せてあるせいもあります)

一方、この物件の屋根裏は小屋組みがかなり入り組んでいました。
そして床面も全然フラットではなく、天井板は薄いので、梁部分しか歩けません。
どう考えても2階やロフトとしては不向きな感じでした。
(とはいっても、このただでさえ広すぎる物件。これ以上使える面積を増やしてどうする・・・)

ふるさと情報館
この間違っている平面図で説明しましょう(笑)
我々は2つの土間を区切る辺りにある梁にはしごをかけ、屋根裏に上りました。
屋根裏はほとんど使われていない感じでしたが、わずかに上った周辺辺りに茅のようなものが積み上げられていました。
M君の家は大量の柴があったというし、昔の人はちょっとした物置として使っていたんでしょうね。

そのまま奥に進もうとすると、大きな漆喰塗りの壁が立ちはだかりました。
間違ってる平面図でいうと、ちょうど台所の左側にある区切りのラインに沿って、屋根裏が2つに区切られていたのです。
侍は耐力壁のようなものじゃないかと言っていましたが、住人の説明によると防火目的の壁らしいです。

でその壁のところに1メートル四方くらいの小さな穴が開いていて、そこから向こう側(平面図でいうと左側)に
抜けました。
ちなみにここまで(平面図の右側)は真っ暗で、ヘッドライトのわずかな明かりを頼りに動いていましたが、反対側に抜けると急に日光が射し込んで明るくなりました。

ん??
日光の明るさ?

そうです。
それもそのはず、平面図でいうと左端の屋根がほとんど落ちて、穴が開いていたのです。
うーん。これは大変だ。
近づいていってみてみると、その部分の梁が1本朽ち果てて落ちています。
でも幸いなことに一番端の部分だったので「これなら補修可能」とのことでした。

いったん下に降り、今度は外回りを一周しました。
そのときに落ちてしまった梁を確認しました。
P9230421_R.jpg
写真で見るとなんかとんでもない状況ですね(汗)
とてもこれから人が住む家とは思えません。
ちなみに右奥に見えるのがトイレです。

そんなこんなでIさんとの下見が終わりました。
その後Iさんと喫茶店でコーヒーを飲みながら話しをしました。
その中で一番印象的だったのが、
「人間に優しいことは大体家を傷めるんですよ。暖房だとか、加湿だとか。逆に家にとっていいことは人間の体には辛いんです」
というIさんの言葉です。
この言葉は今でもずっとリフォームを考える際の、大事なヒントにしています。

人間のためには加湿すべきだけれども、家のためには除湿すべき。
まさしくそうですよね。
じゃあ、住む人間としてどこまで我慢できるのか?
住む家としてどこまで長持ちさせたいのか?
家と人間の両者にとってプラスになることはないのか?
あるいは妥協点はないのか?

人間の快適さを第一に考えているのが現在の建築業界です。
これは家が寒くても、狭い範囲だけ暖めればいい(極端な話厚着をすれば、自分の肌に触れる部分の空気は暖かい)と考えていた昔の建築とはだいぶ違います。
じゃあ、家の寿命はというと、現在は「100年住宅」なんていう、とりあえず基準さえクリアすれば名乗れる謎の称号が横行しています。
結局のところ家の寿命よりも快適さなのです。
だって家というのは本来は100年くらい持って当然なのに、それをわざわざ基準をクリアさせて実績も無いのに「100年住宅」を名乗らせる辺りが胡散臭いですね。

さてさて。
ダメージも確認できましたが、とりあえずIさんの視点からは、修繕可能という評価をもらいました。
まずは一安心といったところです。

(Iさんとのその後)
実はこのときIさんに見積もりを依頼しました。
Iさんも「1年くらいは忙しくて手をつけられない」とのことでしたが、一応参考までに見積もりをしてくれることになりました。

しかしそれからしばらくして電話がかかってきて、「知り合いの板金屋さんが茅葺屋根をいじったことがないらしいので、自分のコネでは無理」と言われました。
コネで無理となると、Iさんに可能そうな板金屋さんを探して貰うことになりますが、こちらとしても侍が本命で、Iさんは相見積もりというか参考のつもりだったので、その時点で断りました。
相見積もりのために多大な労力を割いていただくのは、申し訳ないですから。
でもIさんもそこそこ近くに住んでいるので、将来は何らかの形で再生に関わって貰いたいなと、今でも思っています。

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茅葺屋根の維持について真剣に考えてみた(2012年9月下旬) - 2012.12.08 Sat

大工のIさんに「再生可能」とのお墨付きをいただいて、いよいよ「どのように直すか」という検討に入ってゆきます。
といっても、現在に至るまでのその検討の道程というのは、かなり曲がりくねっていて、説明するのも大変ですが。
自分の思い出せる範囲で、順を追ってゆきましょう。

まず自分が考えたのは、当然ながら屋根の補修でした。
他の部分は百歩譲って我慢できるとしても、屋根だけは無理ですね。
あの雨漏りは我慢の範疇ではないですし、何より構造体へのダメージが大きすぎます。
他の部分を後回しにしてでも、真っ先に補修すべき箇所です。

では、どうするか??
茅葺を維持するのか?他の屋根に葺き替えるのか?

実を言うと、自分としてはそこまで茅葺屋根へのこだわりはありませんでした。
とにかく維持が大変なものというイメージが強かったためです。
以前に物件に求める条件の中に「出来れば茅葺」という感じに挙げたのは、ある種の憧れです。
「茅葺が残っているくらい、昔ながらの物件がいいなあ」
なんて思っていたら、本当に茅葺のままの物件が見つかってしまいましたが(汗)

そしたらですね、茅葺屋根にも恋しちゃったわけなんです。
なんだからしい!!
60センチ近くありそうな厚み!!
茅葺独特の長い軒のお陰で、手に届きそうな高さまで茅葺がきています。
惚れてしまいました!!
でもなあ。維持するのはなあ。

茅葺屋根について、周囲の人々の感想。

茅葺の上からトタンを被せた古民家に住んでいるM君の感想。
「うちの集落はみんなトタンを被せてるから、茅葺のままってのはよく分からないなあ。うちもそうだけど、暖気が上に抜けちゃうから寒いですよ」

同じく、昔茅葺の上からトタンを被せた古民家に住んでいた兄貴の感想。
「ありゃ維持が大変だ」

大工の侍の感想。
侍「茅はやったことがないな。葺き替えにいくらくらいかかるの?」
僕「65坪だから多分700万円くらい」
侍「あはは。そりゃ道楽だな」

皆さんなかなか的確なアドバイスです。

さて、僕なりに調べたことを載せましょう。

【茅葺の長所】
・究極のエコ素材(もちろんケミカルフリーw)
・夏はすごく涼しい
・雨音がほぼかき消される
・かっこいい(これは主観です)
・通気性がいいから、屋根裏が結露する心配がない

【茅葺の短所】
・冬が激寒。通気性がよすぎて、暖気がどんどん抜けていく。
・価格が高い。先ほど書いたように、65坪だと職人さんに頼めば700万円くらいと推定される。この辺りは昔の結(ゆい)で協力し合っていた頃とは事情が違いすぎる。
・耐久性が無い。茅葺が長持ちするのは囲炉裏の熱で乾燥し、煙で燻されるからで。そうすれば5~60年くらいはもつ(上手に差茅をした場合)とのことだが、日常的に火を炊かなければ耐久は半分以下の20年程度。ちなみにヨーロッパの茅葺は日本の半分の厚さで、2倍もつらしい。やっぱり日本の湿気って大変。
・現代は茅場が消滅してしまって、自給できない。

やっぱり短所の方が多くて、大変な感じですね。
普通に考えて、現代の生活で毎日囲炉裏で火を炊くわけには行きません。
そんな余裕もないし、煮炊き用の囲炉裏は薪を焚くので、家中が燻されてしまいます。
そうすればきっと我が家の子供は学校で「燻製ちゃん」なんてあだ名が付けられて、いじめられることでしょう。
なにより、普通の生活をしていても毎日の埃が気になるわが妻。
埃の上に、煤までもが積もるなんていったら、きっと彼女は1日中部屋の掃除をしてしまう!!

僕一人なら平気でも、家族は大変な思いをするだろうなあ。

茅葺屋根については散々ネットで勉強して、youtubeなんかで葺き替えの動画を見たりして、勉強しましたが、結局のところ維持するのは諦めました。

普通に考えて最初の葺き替えで700万。
以後20年おきに700万円で葺き替えるなんて、侍の言うように道楽になってしまいます。

購入代金はさておき、リフォームは屋根と床だけで1000万円を予算として考えています。
もっと現実的な方法で考えていこう。

そう考えながら、リフォームの第一の課題である屋根問題が始まりました。

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本命はステンレスかガルバリウムで考えてみる - 2012.12.09 Sun

屋根の補修ですが、素人の僕が知っているのは茅葺屋根の上からトタンを被せる方法。
M君の家も、兄貴の家も、真田で住んでいた古民家もこの方法でした。

ただし調べてみるとこの方法も今はほとんど無いんですね。
理由は単純で、茅葺屋根の家がほとんど残っていないから。
これは茅葺屋根を金属屋根に変える方法としては昔は主流で、茅葺職人がいっせいにトタン葺職人に鞍替えして、意匠を凝らしていたと以前も書きましたが、それも昔の話。
現代のように茅葺屋敷がトタンに代わり、あるいは瓦や金属屋根に葺き替え、あるいは取り壊されてしまってからは、ほとんど失われた手法のようになっています。
少なくともネットで調べても出てきませんし、ここまで連絡を取ってきた板金屋さんも扱っていません。
ちょうど年齢的・年代的考えても、トタン屋根を被せる職人さんは引退してしまったのではないでしょうか。
と、これは僕の推測も含みますが。

もちろんちゃんと探せばあるのでしょうが、主流ではないことは確かです。

念のためM君とかに聞いてみても、「やっているところはあるけれど、暖気が上から抜けてしまいますよ」とのことでした。
侍も「うちじゃあ、やったことないな」ってことでした。

ではやっぱり金属屋根に葺き替えか。
そして調べてみると、すでにトタン屋根そのものがほとんど使われなくなっているんですね。
建築なんて疎かったから、ちっとも知りませんでした。
現在の金属屋根の主流はガルバリウムということです。

ふーん。
アルミニウムと亜鉛合金のめっき鋼板か。
名前はかっこいいな。
モビルスーツでも作れそうですね♪
(それはガンダリウムw)

一方、ステンレスはまあその名のとおり、錆び難い合金の総称で、鋼にニッケルやらクロムやら混ぜているもの。
個人的には大好きです♪
というのも、屋台をやっていたときの厨房が壁から天井からオールステンレスで。
磁石のまったく付かないやつだったから、錆びずにいつでもピカピカだったんですよ。
なんだか紛い物のステンレスも多い中で、高級のステンはいい!!って日々実感しながら仕事していました。
だから、ステンレスの話が出たときには「とにかく丈夫!」ってのは分かりました。
(でも実際のところ屋根用に使われるステンレスもピンキリだから気をつけないといけない。18・8ステンレスなら大丈夫??)

ステンレスなら基本的にメンテナンスフリー。
塗り替えも60年後くらい、僕一代くらいは何とかなりそうです。
一方で、ガルバリウムなら最初の20年で一度塗り替え、それからは10年ごとくらいの塗装になるそうです。
これは屋根面積が広く、勾配のきつい古民家ではかなり費用がかかります。
ステンレスとガルバリウムの値段差は1.5倍程度ということなので(侍談)、可能なら最初からステンレスを乗せた方がいいでしょう。
(しかしガルバリウムも色々な種類があって、現在のは改良されているので30年くらいは無塗装でもいけるそうです)

いやいや。
今に至るまで屋根の話は調べるほどにいろんな話が出てきますよ。
でも結局のところ、現在使われている素材が何十年持つかなんて、実際にやってみないとわからないようです。
気候や風土にも左右されるし、ステンレスだって貰い錆とかあるし・・・。

では金属屋根の長所と短所をまとめてみましょう。

【長所】
①耐久性がある。
素材にもより、そこそこですが。少なくとも、スレート(セメントに玄昌石の石粉を混入して高圧プレス加工したもので、7年ごとくらいの塗り替えが必要)よりは耐久性があると思われます。

②加工しやすいので、いろんな形に対応できる。

③瓦より安い。

④軽い。

【短所】
①熱を帯びやすく、熱くなる。
これはM君の家でも感じたことです。「夏を旨とすべし」という日本古来の建物とは逆になりますね。

②雨音がうるさい
これも金属なら仕方の無いことです。特に天井板をつけずに勾配天井にした場合は結構な雨音になると思われます。
それを防ぐためには勾配に吸音材を挟むか、断熱材でもある程度吸音してくれるんだろうか・・・。

③やり方によっては安っぽくなる
ガルバでもステンでもやり方次第では、安っぽいトタンみたいになってしまいます。
あまり書いてもなんだけれども、11月にやっていたビフォアアフターの事例ではガルバリウムの茶色っぽい屋根だったけれども、すごく変だったな。
のっぺりしていて。
そこだけCGのように浮いて見えました。


この頃は「借金をしてでもソーラーパネルを乗せたい」と考えていたので、特にメンテナンス性を最重要視していました。

さてさて、屋根をどうするか考えていったわけでございますが、調べていくうちに金属屋根の思わぬ弱点が分かってきたのですよ。
(つづく)


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新築そっくりさんを見に行った - 2012.12.10 Mon

珍しくリアルタイムの話を書きます。
本当は時系列通りに書いていきたいんだけれども、なかなか現在には追いつかないし、記憶が新しいうちに書いておきたいものもありますから。

昨日のことですが、近所で新築そっくりさんの現場見学会があったので、嫁さんと娘(2ヶ月)を連れて出掛けました。
娘の首が据わる3ヶ月まではあまり外出をしない予定だったけれども、娘も大丈夫そうだし、嫁さんもたまには外出しないと逆に良くないと思って。

モデルハウスとかはこれまでは、結構昔にBESSを何軒か見て、最近は「住まい工房」と「トヨタホーム」を見ました。
まあ、その話はまたおいおい書くとして・・・。
一番最初に書くモデルハウスというか、現場見学会の記事が、新築そっくりさんとは・・・。
自分で書いていてなんですが、実際に住んでいらっしゃる他人様のお宅だけに、書くのも気を遣いますね。

「新築そっくりさん」は住友不動産という会社の事業で、全国で7万件の施工実績があるとか。
僕のようなテレビを一切見ない人間が知っているということは、結構な知名度ですよ!!
今回の古民家再生は侍がメインですが、それでも参考までにと思って、見に行きました。

「新築そっくりさん」についてはネットでもいろんな評判がありますね。
帰ってから調べてみて、気づく点もありました。
あと、侍に電話したときも色々な業界話を聞きました。

とはいえ、噂話は噂話として、ここでは僕が見て触れた感想だけを記そうと思います。

雪降る中、住宅街の中を係りの方に誘導していただいて到着。
玄関を開けると広くも狭くも無い土間で受付。
名前やら何やら書きました。
そこから営業担当の方(おばさん)による案内が始まります。

玄関の土間から靴を脱いで上がって。
え?
スリッパ無いの??
ふーん。
そうかそうか。
床暖房で、あえてスリッパ無しで歩く快感を味わって貰おうってか??
ん?
床が冷たいです。
この家、床暖房が入っていません(涙)
いやいや、それはいいんだけれど。スリッパ無しで歩かせるのが意味不明。
みるみるつま先の感覚が無くなっていきます。
営業のおばさんも寒そうです。
と思ったらおばさん、自分だけ足の裏にホッカイロを貼っていました☆

すみません。
他人様の家なので、公平な、客観性のある内容のみにします。
だからスリッパくれませんか?

1階から見てゆきます。
旧台所を改装した6畳ほどの和室。
真ん中に掘りごたつがあります。
この1部屋だけ和室ってのが、現在のトレンドでしょうかね?
僕は全館和室を目指していますが・・・。

そこからはトイレ、脱衣所、お風呂。
お風呂はユニットバス(1坪)で、脱衣所は3畳の広さで、大体自分がリフォームでイメージしているような感じです。
脱衣所が3畳あると、洗面台と洗濯機を置いてまだ余裕があっていいですね。
ユニットバスに乾燥機能があって、洗濯物を干せるようになっていたのは感心しました。
今だと割りと標準仕様な感じでしょうか?
我が家も1畳の脱衣所にヒーターと除湿機を置いて、冬場の乾燥室にしているので、このやり方は非常に合理的だと思いました。

次に台所です。
元料理人の僕としては、どうしても目が行きます。
オール電化の家だったので、もちろんIHクッキングヒーター。
台所全体としてはまずまずの出来だと思います。
流しも一体型だから、掃除が楽だし。
僕ならば業務用のガスコンロと換気扇が欲しいですが、一般家庭には十分な使用でした。

続いてダイニングとリビング。
ここでちょっと主観的な物の言い方をしますが、リビングが嫌いな感じです。
何がって、大きなテレビがあって、それを囲む形でソファーがある感じ。
標準的な配置だとは思うけれど。
なんで日本の居間とか、リビングってテレビ中心なんだろうね?
テレビが大型化してからは特にその傾向が強い気がする・・・。
ちなみにダイニングにも小さなテレビがありました。
食事も、その後の団欒もテレビを見ながらするのかなあ・・・。
(ごめんなさい。すごく主観的で、好みの問題です)

2階に上がります。
2階は子供部屋が3部屋ありますが、1部屋のみ公開されていました。
うーん。フローリング。
普通といえば普通だけれど、押入れに作ったロフトが、押入れそのまんまな感じかな。
あそこで寝たらドラえもん気分になれそうです。

ここで一通りの見学はおしまいですが、とにかく終始寒かったです。
暖房は家の中心に2つある電気の蓄熱暖房のみで。
営業の人は「今日は出入りが多いから熱が逃げてしまうんです」とか言いましたが。本当かいや?
うちを入れて3組しか見かけませんでしたが。
とにかく寒かったです。
特にスリッパ無しの足元。

当然といえば当然ですが、リフォームにはどこも無垢材だとか、天然素材だとかは使われていませんでした。
床は合板のフローリングで、壁はビニルクロス(下地は石膏ボード)で。
合板のフローリングだからなおさら冷たかったんだよな。
営業さんに無垢の話をしたら、無垢は狂いやすいから云々・・・、と決まり文句で。
特に床暖房に無垢を使うと、狂いまくるとか。
いやいや。当然でしょ。
だからこそ、床暖房用の広葉樹のフローリングとか、少数派だけれど床暖房対応の針葉樹とかがあるわけで。
そういった最新の状況(といっても10年位前からのw)を無視して、「無垢材=狂う」ですか・・・。

開口部は複合サッシで、LOW-eガラスが使ってありました。
もちろん結露していません。
だって家の中が寒すぎるんだもん。

そういえば見学の最初辺りで僕がリビングの壁に対して「大壁」という言葉を使ったら、「建築関係の方ですか?」と聞かれました。
もちろん違うから否定しましたが。
そこからの説明も、ほとんどこっちが知っている内容で。
そりゃ『建築知識』のバックナンバーを読み漁っていれば、知識はつきますって。
営業の方も随分やりづらそうでした。

そしてそのせいか、一通り見終わったら「早く帰ってくれないかな」的なオーラが。
あまりいいお客じゃなかったようです。
「カタログ送りますね」とか素敵なお言葉をいただいて帰路に着きました。
カタログまだかな♪

(独り言)
主観的な内容は書かないつもりだったのに・・・。
ついつい筆が乗ってしまいました(汗)
気分を害される方がいたら、修正します。


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瓦屋根を検討してみる(2012年9月下旬) - 2012.12.11 Tue

さて、屋根の話の続きです。

この頃はネットで片っ端から屋根のリフォームについて調べていました。
その中でたまたまたどり着いたのが、屋根のこと専門ではないけれども、「木の家・古川設計室」のホームページ。
http://www.sumai-f.com/index.htm

その中の「こんなもの要らない」「こんなものほしい」という連載コラムが面白くて面白くて!!
以前にたまたま読んだ宮脇壇という人の建築に関する本も面白かったけれども、それに通じる部分があります。
(宮脇壇は僕がたまたま読んだその本を遺作にして、1998年の惜しくも亡くなっている)
なんというか、みんなが薄々気づいていることとか、言いにくいこととかをはっきりと言っちゃってる辺りが楽しいです。
ときどき偏っていたり、根拠が不明なこともあるけれど・・・。
しかし、この古川先生の国産の無垢材や伝統工法を愛する気持ちは十二分に伝わってきますし、共感できます。

その古川先生がコラムで勧めているのが「いぶし瓦」。
曰く、金属屋根は金属板1枚に少しでも傷がつけば、1枚丸ごと交換になる。
曰く、瓦は台風で仮に200枚飛んでも、修理は手間賃込みで10万円程度。2時間で終わる。
曰く、金属屋根は高温になり、内外の温度差で結露する。
曰く、瓦は自然素材のため、最後は土に還せる。
曰く、金属屋根は軽いため、台風で丸ごと飛ばされる。

最後のが結構効きましたね。
金属屋根のデメリットは以前も書いたとおり、一応把握していましたが、そうか強風で飛ばされるのか。
確かにアメリカだかどこかのニュース映像で、家の屋根が丸ごと紙切れのように飛ばされる映像はたまに見かけます。
ふむふむ。怖いな。

この頃の僕は、このように新しい発見があるとすかさず侍に電話して聞いていました。
(というか今も結構そうです。奥さんごめんなさい)

屋根吹き替えだけどさ、瓦なんてどう?と聞くと、
「確かに瓦は究極のメンテナンスフリーだよな(塗り替え不要って意味で)。でも地震に弱くなるけど、大丈夫か?」
とのことでした。
なに??
なるほど。
考えてみれば当然のこと、重い瓦が乗ると重心が高くなって、揺れには弱くなります。

いや、でも。
そこは素人の浅はかさ。
瓦が重いってのが、そこまでぴんと来んのです。理屈は分かってもね。
瓦と、金属屋根と、茅葺で重さはどのくらい違うのだろう。
茅葺って水を含んだら、瓦より重くなるのだろうか?
なんてことを考えながら、調べてみると、ありました。
『重要文化財(建造物)基礎診断実施要領』というところに掲載されていました。
http://www.bunka.go.jp/1hogo/pdf/kokko_hojyo_taisin13.pdf

これによると、床面積当たりの基準屋根荷重Wr(単位:N/㎡)は
本瓦で3,300
金属葺で1,000
茅葺で1,500
ということです。
つまりは本瓦は茅葺に比べて約2倍、金属屋根に比べて約3倍の負荷を構造体に対してかけると言えます。

この数字自体も面白いのが、意外な発見として面白いのが金属屋根よりも茅葺の方が重いということ。
やっぱりあれだけの厚さがあるもんなあ。
多分この数字は乾燥状態で、水を含んだときはもっと重くなるんだろうな(根拠は無い)。

じゃあいったいどうするの??
単純な話、地震に強い金属屋根か、風に強い瓦か。
無理やり単純化すると、このような2択になります。
値段は、侍曰く、本瓦にしてもステンレス葺と同じくらいに納まるそう。

このときは何となくの感覚で、金属屋根かな、なんて思いました。
理由は2つ。
一つはあれだけ大きい古民家の屋根(2階建ての家の屋根より高い)がすべて瓦になったら、かなり重々しいというか、重苦しいというか、重厚感が出るというか。
古民家ならではの素朴な感じではなくなってしまうと思うから。

もう一つは古民家の屋根が風で丸ごと飛ばされるというのが想像つかなかったから。
これは長野県という場所柄もあると思います。

僕の生まれ育った愛知県では、そりゃ台風が来るたびに結構な騒ぎになりました。
大雨、高波、暴風。
なのに長野県に来てからは・・・、台風が来るたびに実家にいるときのような感覚で警戒はするのですが、毎回肩透かしにあっています。
雨は降るにせよ、あの荒れ狂ったような暴風は吹きません。
やっぱり山に囲まれているからでしょうね。

僕の住んでいる伊那谷も、もちろん谷に沿って吹く南北の風はありますが、やはり台風の風をもろに受けるような場所ではありません。
だから、台風による風の被害も想像しにくいのでしょう。

一方、地震はそれこそどこでもあるしなあ。
この伊那谷、上伊那地方にもいくつかの断層があります。
それに、地震によって古民家が全壊する姿は容易に想像できます。

いや、これは想像力の問題かもしれませんが。
想像力に限界がある以上、自分が想像できる方のリスクを重視するのは当然なわけで。

というわけで僕は、伊那谷には暴風が吹かないという独自の理論の元、やっぱり金属屋根かなあなんて考えるのでした。

(補足)
10月の末くらいに現在の住人とゆっくり話をする機会がありました。
そのときに屋根の話が出ましたが、「瓦だと梁が反る可能性がありますよ」とのことでした。
なるほど、軽い茅葺を前提に作られていますからね。
後づけですが、「やっぱり金属屋根でいいみたい」と思いました。

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保証人の方と会って来る(2012年9月22日) - 2012.12.12 Wed

いかん、前後している(汗)

初めて物件を下見したのが9月20日(木)で、我々夫婦はその古民家に一目惚れしたわけです。
現状について調べたり、リフォームの計画を立てたり、色々なステップを踏まなければならないにせよ、購入についてまっしぐらに進んでしまいたいほどに。

そこで一つ気がかりなことがありました。
物件の下見のときに立ち会うはずだった保証人の方が、当日は急用で来れなかったんですね。

今回の売買で持ち主以上にキーパーソンになる人です。

どんな人だろう?
すごく不安でした。
「保証人」って響きがあれじゃないですか??(なんだよ?)
人格者??
がめつい??
利権??
なんだか分からないけれど、人柄が幅広く想像できちゃう響きですね♪
とことんいい人か、とことん悪い人か、という変なイメージを持っているわけです。

いくら売買交渉しようにも、保証人さんが「こんな若造には売らんわい!!」って言ったらそれまでですし。
というわけで、なるべく早く保証人さんとも会いたいところでした。
「なるべく早く」というのは、嫁さんの出産予定日が近づいていたから。
もちろん僕が会う分にはいつでも良いわけですが、やはり夫婦としての僕たちと会ってもらいたかったのです。

不動産屋さんのT開発経由でその旨を伝えて貰うと、面会する時間を作ってくれました。
それが9月22日(土)。
あれ?
最初の下見から2日しか経っていないし、大工のIさんとの下見の前の日??
物件を発見したわずか1週間後??
どれくらい早く話が進んでるんだ?
というわけで、自分の記憶よりはるかに早く保証人さんとあっていたことが判明し、このように記述の時間軸が前後してしまったのです(汗)

待ち合わせをしたのは市役所の駐車場。
お話をしたのは市役所のロビー。
(役場の人の了解を得てスペースをお借りした。休日にありがとうございます)
僕たち夫婦と、保証人さんと、T開発での話し合いとなりました。

保証人さんは貫禄があってかつ親しみやすい、素敵な60代の男性でした。
区長を経験されているとかで、人望も厚そうです。

で、1時間ばかりいろんな話をしたのですが、あの古民家の情報に関してはそれほど得られませんでした。
保証人さんも最近まではノータッチだったみたいで。
昔のことも、現況のこともそれほどお詳しいわけではありません。

ただ分かったのは、あの家は代々の庄屋で、明治以降は議員も務め、市のために土地を寄付してきたのだそう。
ふーむ。
現況ではボロボロとはいえ、僕みたいな貧乏人が庄屋さんの家に住めるなんて、いい時代だよな。

こーゆーのは、世間から見たら「奇特」な奴です。

色々話した末に値段の話になって。
「持ち主も言っているとおり、1300万円で」
と言われてしまって、どこまで値引けるかという算段をしていた僕とT開発はとりあえずのところ曖昧に頷くのでした(笑)

思ったよりも情報は得られなかったけれども、それでも買おうとしている僕たち夫婦のことを知ってもらえたので、とりあえずの目標は達成された感じです。

さて、価格のことはともかくとして、僕たちに売って貰えそうです。
では、物件の現況と、リフォームの方法について、検証を続けてゆきましょうか。


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「基礎」の基礎について調べる(2012年9月下旬) - 2012.12.14 Fri

このブログでは素人なりに建物の構造を調べ、書いていくわけですが、これは特に難しい問題ですね。
「基礎」
もちろん、何であっても素人が書くなんて難しいですよ。
きっと間違いや、いい加減な知識だらけです。
その中でも「基礎」は屋根や壁と違って普段は見えませんからね。

自分が住んでいる家の基礎は?
えーとえーと。
分かりません(汗)
というか、現在に至るまで、住んできたどの家の基礎も見たことがありません。
多分、今の家は独立基礎かな?どうかな?

古民家再生の本は10冊くらい読んでみましたが、どの本でも再生のときは屋根や壁や建具を取って、骨組みだけの状態にして、基礎をベタ基礎で作り直して、みたいな記述をしています。
ふーん。
ただしそんな風に再生した古民家は、坪単価100万程度かかっており、道楽の世界ですが!!
金に物言わせれば、たいていのことは出来るんですよ・・・(負け惜しみ)

とかく悪者扱いされる古民家の基礎。
さて、では古民家ではどのような基礎が使われているのでしょうか??

不勉強な頃の僕がおぼろげながらに知っていたのは、古民家の柱は石の上に立っていること。
ふーん。
よく分からない(汗)

で、勉強してみました。
まずは基礎の役割。
家の土台(柱を含む)を土の上に直接乗せると、当然土に触れている部分が風化して、傷む。
あるいは湿気で腐る。
あるいは土から上ってくるシロアリに食べられる。
だから、まずは土と木材が触れ合わないようにする。
これがそもそもの基礎の役割だそうです。
(いや、これって、ちょっと知ってる人から見たら「何をいまさら」程度の知識・・・)

だから一番素朴な昔ながらの基礎は、土の上に石を置いただけのもの。
この石を「束石」というらしいです。
で、束石の上に柱を乗せただけの基礎を「石場立て」というそうです。

でもその「石場立て」はまったく基礎と柱が緊結されておらず、極端な話、地震でも起きようものなら柱が束石からずれ落ちてしまう。
ということで、1本1本の柱に独立して緊結される基礎が作られたのです。
このような基礎を「独立基礎」と呼びます。

「独立基礎」はいわば「点」で建物を支えるため、地盤によっては、ある部分だけが沈む「不同沈下」が起きてしまう。
(ピサの斜塔が傾いているのもこのため)
なので、独立基礎の点と点をつなぐ「布基礎」というものができるようになった。
Foundation-M2325.jpg
↑これらしいです。(ウィキペディアから転載。著作権はOK)
基礎と基礎の間にも湿気防止のためにコンクリートを打つようです。

で、「布基礎」も「独立基礎」のような「点」ではないにせよ、「線」で荷重を支えているので、場合によってはやはり不同沈下してしまう。
そこで、建物面積全体で、「面」で支える「ベタ基礎」が出てきます。

というところまでが昔調べていたところで、石場立て<独立基礎<布基礎<ベタ基礎の順番に強度が増していくのだと思っていました。
しかし最近改めて調べてみると、少なくとも布基礎とベタ基礎の強度についてはケースバイケースな感じらしいです。
(ベタ基礎の方が安いから主流になりつつある?布基礎は3工程に分けるから大変?鉄筋コンクリート住宅は布基礎が主流?)
調べるほどにわけが分からない・・・。


侍がよく言う言葉を思い出します。

「建材や工法ってのもいろんな考え方があってさ、売る側はみんな『自分とこが一番』ってやるんだよ。で施工する側も『これが一番だと思う』って、選ぶ。そこから先はもう『信じる』しかないんだよな。それが正しかったかどうかの結果が出るまでに何十年もかかるんだから。そうなってくるとどの建材・工法が正しいなんて、ほとんど宗教みたいなもんだよ」

皆さん好き嫌いがあるでしょうが、僕はこの侍の言葉が大好きです。
自分の選んだ工法に対して、
「いや、これは暫定的な結論に過ぎない」
と疑い続けるのも自由。
「これを選んでしまったんだから、正しいと信じよう」
と信仰するのも自由。

ただ、
「これが唯一絶対の正しい答えなんだ。これが以外のものは間違っているんだ。科学的にもそのことは立証されているんだ」
なんて思ってしまったら最後。
無意識のうちに宗教に首まで漬かり切ってしまいます。
(話が逸れるけれども、僕は宗教も「選択的」に信仰すべきだと思っている。)


いやー。
随分、話が逸れてしまいましたね(汗)

では、貧弱な基礎の代名詞「石場立て」は本当にダメ基礎なのか?
次回はその辺りを検証していくことにしましょう。

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無垢材にこだわった家を見てきた(2012年12月15日) - 2012.12.16 Sun

師走というだけあってちょっと忙しく、しばらく更新が空いてしまいました。
この週末にあったことを記します。
(リアルタイムの話題のため、また時間軸が交錯しますが・・・)

昨日のこと、近くで住宅の完成見学会があったので、午前中に見に行ってきました。
嫁さんと、またまた生後2ヶ月の娘を連れて。

その家はそこそこ広い敷地(150~200坪くらい?)の中に、2軒の家を建てて、なんというか世帯は違うけれども、一族で仲良くしていくみたいなコンセプトでした。

うち、母屋というか、大きいほう1軒を見ることができました。
まず入ってすぐに大きい土間。
んーと。5坪くらいかな。
でその土間にファイヤーサイドの薪ストーブ。
1階はLDKに4畳半の和室(琉球畳)。お風呂と、トイレと、食品庫。
床は無垢材の板張り(香りは少ないけれど、ヒノキって聞こえたような・・・)。
壁は真壁で、見たことのない材質。
珪藻土にしてはのっぺりしていて、粒子が細かいような・・・。
聞いてみると「シラス壁」でした。
http://www.takachiho-shirasu.co.jp/products/soton/

ふーん。ネットで見たことはあるけれども、実物はこんな感じなのか。
こういった実物に触れられるのが最大の収穫ですね。

有名な話だけれども、珪藻土は固めるために石油製品を大量に使っている場合があるので、結局は珪藻土の多孔質が塞がってしまったり、化学物質が長年にわたり放出されてしまったりするそう。
一方シラス壁は100パーセント自然素材で・・・云々。
よくありそうな売り文句ではありますね。

個人的な考えでいえば、珪藻土にせよシラスにせよ、新しくてそこまで実績が確立されていないものはあまり信用しないので、塗り壁は昔ながらの漆喰の方がいいのではと思っていますが。
(現在の漆喰は石膏ボードの上に2~3mmの厚さで塗るだけなので、昔の土壁のような調湿作用が期待できない。ならばより調湿する珪藻土やシラスの方がいい、っていう考えもあるけれども。どのみち2~3mmの話じゃんって思います・・・)

2階に上がると、いま流行のオープンスペースに6畳の和室。
土間からオープンスペースにかけては吹き抜けになっていて、ちょうど薪ストーブの熱が2階に上がるようになっています。
そうそう。
暖房は1階の薪ストーブと、同じくLDKのガスファンヒーター(FF式)で全館暖房するようでした。
(それにしては全体的にちょっと寒かったけれども・・・)

2階は梁や桁がむき出しになっていて、それなりの雰囲気が出ていました。
これは好みの問題だけれども、僕はあまり好きではないんだよな。
無垢のフローリングで、真壁で、梁桁が出ていると、なんか全体的にログハウスっていうか、別荘っていうか、ペンションっていうか。
一番近い表現だと、○○少年自然の家みたいな、野外活動系の宿泊施設で、新しく建てられたものと同じ仕様になってしまうんですよね。
僕は○○少年自然の家とかよく利用していたので、その感覚を思い出してしまいます。

家全体としては本当に無垢材や天然素材にこだわっていました。
集成材は一部の作り付け家具に、パイン集成材を使っているだけでした。

さて、この家を案内してくれたのは、この家を設計した設計士さんでしたが、面白い方でした。
無垢材に対する愛情が伝わってくる人で、僕の古民家再生計画をお話したら随分と心配してくれました。
何でも「それをいじれる職人は早々いないから、探すのが大変だ」と。
もちろん大変で、若い人ならいじれない、大ベテランは引退寸前か、いても体力的には厳しいかも。
僕としては不安はあっても、親友の侍の腕を信頼して、任せるしかないですが。

午前から出掛けて、見学が終わったのは1時半近く。
冷やかしではないけれども、長らく見学に付き合っていただきありがとうございました。

もう1軒、近くで見学会があったので行きたかったですが、娘もお腹が空いてぐずり始めたし、家には長女がお腹を空かせて待っていたので、とりあえずのところ帰宅することにしました。


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白くまの家を見てきた(2012年12月15日) - 2012.12.16 Sun

再びリアルタイムの話をします。
無垢材の家を見て、家に帰り、遅めの昼ごはん(父ちゃん特製のタン麺)を食べて、再び新築完成見学会に出掛けました。

今度は外断熱の家で「白くま工法」と銘打ってあるもの。
外断熱ってのは初めてだから、楽しみ♪
というか、これまで見てきた家って寒い家が多かったのよね。
オープンな間取りで暖房面積が広すぎたり、いくら複合サッシのLOW-Eガラスとはいえ開口部が広すぎたり、あるいは暖房費を節約していたのか、理由はそれぞれだろうけれども。
白くまに抱かれているみたいに、暖かい家だったらいいな。

で、到着。
入ります。
ん?
新築の臭い?
今までに行ったのは築何年かのモデルハウスだったり、リフォーム住宅だったり、あるいは午前中に行った無垢材の家だったりでほとんど感じなかったですが、初めて新築らしいにおいがします。
つまりはホルムアルデヒドの臭い。

見てみると床は合板のフローリングだし、壁はクロスだしで、見たところどこにも自然素材が使われていません。
(これは新築住宅としては当然といえば当然ですが・・・)

壁は珪藻土っぽい質感だけれども、明らかにクロス。
聞いてみると、
「クロスの上に珪藻土を塗った『珪藻土クロス』なのできちんと調湿しますよ」
って説明されました。
2~3ミリに塗った珪藻土の調湿作用だって怪しいものなのに、クロスの表面に0.5ミリ厚とかで塗って意味があるんかいや?
とか思いましたが。
(後で侍に聞いてみると「そりゃビニールクロスと変わりないな。ただぽろぽろと剥がれてくるけどさ」って言われました)

変わっているなと思ったのは、2階の床が全面タイル張りであったこと。
廊下も、寝室も、バルコニーも、まったく同じタイルでした。
「掃除がしやすい」とか言ってましたが、目地のところとか大丈夫なのかな?
個人的にはタイル張りの部屋で暮らすなんて想像つかないですが。

あと、趣味部屋というか、家事部屋というか、予備の部屋の壁がベニヤのままであったこと。
化粧ベニヤではない、普通のベニヤです。
何でも日常的に使わない部屋だから、徹底的に経費削減したのだとか。
最低限の化粧にしたところでそんなに値段は変わらないと思うんだけれど、これは好き好きか・・・。

ただ、感心する部分もあって、生活導線という、配置はきちんと考えられていました。
例えば、洗濯機のある脱衣所からバルコニーの物干しが直結していたり。
台所にはマイ・バスケットをそのまま収納できる棚がいくつもあって、買い物したあとにそのまま放り込めるようになっていたり。
エコキュートを脱衣所において、僅かながらでも廃熱を回収できるようにしていたり。
施主さんがかなりこだわっている様子が伝わってきました。

うーん。
一方で素材は新建材のオンパレード。
間取りは1階は流行のLDKだけれども、2階がかなりきっちり個室(寝室、子供部屋、脱衣所、風呂、予備室)に分けられていたり、これも施主のこだわりが出る部分ですね。
僕は新建材だとか、個室のデメリットをよく考えてしまうんだけれど。

外断熱はさすがに暖かかったです。
暖房はまだ本格的には設置していないらしく、見学会主催者が持ち込んだパネルヒーターが2つくらいに、オイルヒーターがひとつ、あとは最小サイズの石油ファンヒーターが一つ。
これだけで家中が暖かでした。
設計上の暖房は、エアコンを使うそうです。

「暖かい家」と「暖かみのある家」は違うんだなってことをつくづく感じました。


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売買契約の説明(2012年12月16日) - 2012.12.16 Sun

またまたリアルタイムの話です。
本当は時系列どおりの話を進めて早く現在に追いつきたいところですが、リアルタイムの話も早く書かないと忘れてしまうので。

今日は大会引率でした。
そしたらT開発から電話がかかってきて、「売買交渉について説明しておきたいことがあります」と言われ、本日夕方に我が家でお話しすることになりました。
うーん。急ですね。
しかも「お話したいことがある」なんてドキドキするじゃないですか。
そんなこと言われたのは学生時代の放課後の呼び出し以来ですww

さて、選挙を終えて、T開発とお会いしたのは午後5時から。
T開発社長の奥様もお見えです。
(奥様が宅建の資格を持っているんです)

で、話は何かというと、売買契約。
金額がまとまり、リフォームの見通しも立ちつつあり、それに売主の体調の都合もあって、なるべく早く進めたいと。
うちとしては年内購入を目指していましたから、リフォーム計画に慎重になりまくっているから仕方ないとはいえ、すでに予定より大幅に遅れていたところです。
かなり待ってもらっているので、「申し訳ない」という気持ちはありました。
(そのくらい慎重にならざる得ない物件なんです)

つきましては、来週末の22日に売買契約を結びたい。
今日はその前準備としての、売買契約書の読み合わせのようなものを行いました。
そりゃ売買契約の場で「この契約は飲めない」ってなっても困りますからね。

主な内容としては、今回の売買は古民家なんだけれども、契約上は「建物を含めない」ということ。
あくまで土地の売買のみにして、建物は無いも同然で、「一応存在するからそれを使うのも使わないのも買主の自由にして欲しい」ということです。
建物については売り主は、何の責任も持ちません。
普通に考えたら無茶苦茶ですが、古民家売買の場合は仕方ありません。
こちらもそれを覚悟の上で、自己責任での調査を続けてきましたから。

あとは、細かなこと。
荷物の処分とか。
山羊やニワトリ飼育の可否だとか。
そういった最後に詰めないといけない部分を確認しました。

予定通り売買契約は22日に行われる予定です。
手付金も払っていない状態ですが、とりあえずのところ22日の契約書にサインすれば僕の持ち家として考えていいそうです。
んー。
年末だし、寒いからあまり行くことは無いだろうけれども。
別荘みたいな感覚で冬休みに遊びに行ってみようかな・・・。

3ヶ月以上にわたって続いてきた売買交渉の終着点がようやく見えてきました。

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石場立ては本当に貧弱なのか??(2012年9月下旬) - 2012.12.18 Tue

石場立ては貧弱。
布基礎かベタ基礎ならばOK。
これが現在の建築の常識です。

この常識は真実なのでしょうか??
(あーあ。常識中の常識を疑うなんて、分が悪いな・・・)

前回も述べましたが、古民家にベタ基礎を打ち直すのは非常に大掛かりな作業となり、リフォーム総額としては新築をはるかに超えた金額になります。
では、お金がふんだんにあれば僕はベタ基礎を選択するでしょうか?
答えはなんと「NO」なのでございます!!

なぜかというと、ベタ基礎や布基礎の強度についてはもちろん認めるものの、必ずしも古民家との相性がいいとは思えないから。

以下、僕なりの考えをまとめます。

ベタ基礎や布基礎は家の土台と基礎がしっかり緊結される分、逆に言えば地震の揺れ(エネルギー)がもろに建物に伝わります。
だから、建物の構造に筋交いを入れたり、構造合板を入れたりして壁耐力を作るわけですね。
ここで2つ問題が。
一つは筋交いや構造合板を固定する金物が錆びるということ。これらは熱伝導が高いので結露しやすく、長い目で見ればいつかは錆びます。
もう一つは木材と金物で剛性が違いすぎるということ。一般に、合成の違うものが一体化していると、その繋ぎ目にエネルギーが集中しやすくなります。
(例えば、中学生のときの美術の授業で柔らかい石を使った彫刻をやりました。このとき誤って折れてしまった部分についてはアロンアルファでくっつけるのですが、すると今度は継ぎ目のすぐ隣辺りが折れやすくなります。僕は剛性が違うというのはこういうことだと理解しています。)

つまりはベタ基礎にして、耐力壁をしっかり作って、金物で固定してというのが現在の主流であり、建築基準法で定められている内容です。
「剛」構造。
頑丈にすることによって、建物は守られると。

一方、日本伝統工法は逆を行きます。緊結しない石場立ての基礎で、壁は土壁(壁耐力は0.5倍で、構造合板の4分の1程度)で、金物を使わずにホゾで固定して、場合によっては縄や枝で縛るだけで。
つまりは全体をしっかり固定せずに、ある程度動くような状態にしておくわけです。
日本伝統工法を支持する人たちはこのような建物を、「柔(やわら)」構造と呼びます。
頑丈さではなくしなやかさによって、地震のエネルギーを分散させて逃がすことによって、建物を守っているというのです。

さてさて。
「剛」構造と「柔」構造。
まったく逆のように見えますが、どちらが正しいのでしょうか?

意外かも知れませんが、現時点では僕は「剛」構造の方が理に適っていると思っています。
なぜならば「剛」構造は理論的に、現在の科学で説明しやすいから。
(むしろ科学的根拠に基づいて作られた構造なのですが・・・)
だから「柔」構造を批判する人たちが、「非科学的だ」とか、「主観的だ」とか、「情緒的な表現であって、根拠がない」という風に主張するのは理解できます。

しかししかし。
僕が最終的に支持するのは「柔」構造の方です。
あれあれ?
さっきと言ってることが矛盾してる・・・。

理由を説明します。
第一に、科学は万能ではないから。
飛行機がなぜ飛べるのか科学で説明できないからといって、人類が飛行機を「非科学的だ」と言って使用しなくなるわけではありません。
説明できなくても、「飛べている」という事実を優先しているわけです。
こういった問題には「現時点の科学では説明できない」ことと、「未来永劫人類の科学では説明できない」ことの2種類があると思いますが、いずれにせよ説明しきれないことは存在するわけで、すべてを科学で解明できると思うのは人類の驕りだと思います。
「柔」構造の建物を守る仕組みについては、仮に科学では説明できないからと言って全否定されるべきではないと僕は思います。

また、同じような理由ですが、「柔」構造がいくら非科学的とはいえ、現にうちの物件は150年間建っているわけです。
その間にはもちろんたくさんの地震があったわけですし、そりゃ阪神大震災並みの大地震が直撃したことは無いかも知れませんが、やはり150年も建っているというのはすごいことだと思います。
だから、今回の場合は科学的な裏づけよりも、実績を重視したいところです。

とまあ、色々と説明しましたが、皆さんお察しのとおり結局のところ「剛構造に変更するのは大変だし、変更したとしても古民家とは相性が悪そうだし、賛否両論ある中であえて大金を払って剛構造にするのもリスキーだしといった非常に人間的理由によって「柔」構造を選択しているわけですが。

うーん。
書けば書くほど難しい問題ですね(汗)
やっぱり科学が万能なわけがないし、「科学が万能だ」って信じるのは、こりゃもう宗教だし。
むー。

さて、石場立て問題に悩む僕のところに、もう一つ面白い情報がもたらされたわけです。


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石場建て支持者も多い(2012年9月下旬) - 2012.12.18 Tue

石場建ては本当に弱いのか?
僕の基礎についての勉強は、この点に終始します。
(「石場建て」と「石場立て」の両方の表記があるようですが、以降はネットでのヒット数が多い「石場建て」で記述していきます)

勉強した上での自分の見解は前回の記事で述べました。
さて、そのとき勉強していて、もう一つ面白いものを発見しました。

http://www.youtube.com/watch?v=O_QnwR8fOvA
まずはこちら。
E-ディフェンスという装置での、建物の地震に対する強度の実験です。
1(奥側)が耐震補強された「長期優良住宅」
2(手前)が現行の建築基準法に則った普通の住宅
ということです。
長期優良住宅の強度を証明する筈だったのですが、皮肉にも結果は逆で、長期優良住宅の方が転がるように倒壊してしまいました。
普通の住宅のほうは何とか建っています。
(こちらも最初の揺れで柱がほとんど折れてしまっているので、「全壊」だということです)

何でこうなってしまったかというと、それはまあ専門家に解説でもしてもらいたいところですが。
要するに長期優良住宅は剛構造でしっかり作りすぎたせいで、地震の揺れをもろに食らってしまったようです。
一方普通の住宅のほうは、そこまでしっかり固めていないお陰で、ある程度エネルギーを逃がせたのだとか。

この実験だけでも面白かったのですが、もう一つ面白いものが見つかりました。

http://www.youtube.com/watch?v=UhKQ43eVdE0
こちらは石場建ての伝統工法の家を二つ揺らしています。
二つの違いはというと、左はただの石場建て仕様、右は石場建て+地長押仕様ということです。
「地長押」というのは良く分かりませんが、簡単に言うと、土台部分の柱同士を水平方向に繋げているようです。
この二つの家は、実験の中でも無事でした。

僕にとってすごく面白かったのは、この実験を見つけたのはなんと、実験が行われてから僅か1週間後だったのですね。
僕が「石場建てって本当に弱いのかなー」なんて思って探しているときに、まさしくタイムリーな実験が行われていたのです。
(しかもこの動画は、このブログにコメントをくださっているタッキーさんのご友人が撮影されて物だそうです。タイミングといい、不思議なご縁を感じますね。)

さて、これで石場建ての強さはある程度、証明されていると思います。

しかし、M君に電話してこの実験のことを喋ってみると、
「野人さんも動画で見たんですかー。僕はそのとき、E-ディフェンスまで行って、実験に立ち会ってきたんですよ。確かにあの実験では石場建ては二つとも倒壊しなかったけれども、あれは二つともかなり条件がよかったですから。それだけで鵜呑みにしない方がいいですよ」
って言われました。
素人の私には良く分からんことだらけですな。

ここで、石場建てに関するいろんな人の意見をまとめてみます。

(侍)
僕「石場建てって免震構造だと思うんだけど」
侍「そんな考え方始めて聞いたよ(爆笑)」
僕「え、でも。地震の揺れを直に建物に伝えずに、逃がせるじゃん」
侍「まあ確かに、それは言えるわな」
〈後日〉
侍「うちのベテランの職人に聞いたんだけど、確かに『石場建ては究極の免震構造』って言ってたよ。ある意味ではそうかもな」


(先週見に行った、無垢材の家の設計士さん)
僕「石場建てって免震構造だと思うんですが、いかがですか」
設計士さん「それは正しいです。ただ、現行の建築基準法では石場建てで設計するのは難しいのです」

あと、その他いろんな人から、石場建てについて賛否両論いただきました。
専門家じゃない人も多いので、割愛しますが。
ただ、木造について詳しい人ほど、経験が多い人ほど石場建てを支持する傾向にあります。
逆に若い人は、石場建ての合理性について検証せず、頭から「貧弱」と決め付けているようにも思えます。

ついさっきのことですが、いつもコメントをくれるタッキーさんも石場建てを支持しているとのコメントをいただきました。

このように不安だらけではありますが、日々「石場建てっていいな」と思えるようになっております。
実験を見る限り、計算上では十分な強度がある建物でも、実際の揺れをなると分からない部分が大きいと思います。
どうせ不確定要素が大きいのであれば、やはり先人の知恵である「石場建て」に家族の生命を託したいと思います。(大げさか)


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『ぼくたちの古民家暮らし 』を再び読んだ(2012年9月下旬) - 2012.12.20 Thu

『ぼくたちの古民家暮らし 』新田穂高著

http://books.rakuten.co.jp/rb/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%8F%A4%E6%B0%91%E5%AE%B6%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97-%E6%96%B0%E7%94%B0%E7%A9%82%E9%AB%98-9784796618922/item/1170638/

この本は1年以上前にたまたま買った本です。
そのときに1度読んで、今回の茅葺の物件が見つかってからすぐに再読しました。
買うかどうかも分からないけれど、「茅葺屋根の維持ならこれだ」と思い出し、読み直すことにしました。

本の内容は著者の新田穂高が茨城県で茅葺屋根の古民家物件を見つけて購入し、茅葺を維持していく過程の記録です。
軽妙かつユニークな語り口で、面白く綴られています。
(一方でふざけた感じがしないのがまたいいです)

1年前に読んだばかりだったので、内容はあらかた覚えていましたが、やはり自分が茅葺屋根の家を買うかもしれないという気持ちで読むと細部が気になるものですね。

ふむふむ。
茅の葺き替えは全体葺と部分葺があって、部分葺の方が一般的なのか。
茅は茅場があれば自給可能なのね。
傷んだ部分を挿し茅することによって、屋根の寿命を延ばせるのか。
とまあ、いろんなことを改めて知れました。
あと、ヤギを飼っているのも、僕のやりたいことなので参考になります。

一方で、変な部分も。
たいした下調べもせずに物件を購入して、雨漏りに途方に暮れていると、たまたま茅葺の職人がバイクで通りがかって助けてくれるところなど出来すぎです。
(いや、実話かもしれないけどね・・・)

細かい部分まで見ていくと、参考になるやらならないやら。
ただ、下調べが不十分なまま購入して何とかなっているところは羨ましいですが、参考には出来ません。
茅葺屋根の維持も、職人がいたり、茅場があったりで恵まれてはいます。
仕事だって、フリーランスだからこそできることがあるはずです。

結局、この著者ならではのラッキーなところや、恵まれているところが多くて、一般人があまり参考に出来ない感じでもあります。
とはいえ、面白い読み物ですので、またいつか読み返したみたいな。

この本が書かれて10年以上建つけれど、その後はどうなのだろう?
茅葺はまだ無事に維持できているのかな?
茅葺の維持をとっくに諦めている僕としては、気になるところであります。


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屋根。銅板葺きっていいな、と考える。(2012年9月下旬) - 2012.12.20 Thu

さて、急ですが話は基礎から屋根に戻ります。
行ったり来たりで恐縮ですが、この頃の僕の思考はまさにこのとおりで、基礎やら屋根やらを同時進行で勉強しまくっていた臨場感をそのままにお伝えします(笑)

屋根に関しては値段が安いガルバリウムか、耐久性のあるステンレスか、同じく耐久性があって重い瓦かというところが選択肢でした。
以前も書いたとおり、ガルバリウムは塗り替えが必要、瓦は重厚感がありすぎて、しかも重いという理由があって、ステンレスかななんて思っておりました。

しかしですね、調べてみると新しい選択肢「銅板」なんてのが浮かんできたのでございますよ。
あはは。
銅板ね、って最初は馬鹿にしておりました。
あんなペラペラてろてろして、錆びやすいのなんて乗っけてたまるかよ。
なーんて思っておりました。
なんだかね、「銅=錆びる」という偏見があったのです。

しかししかし、調べてみてびっくりしました。
銅ってすごい!!
完全なるメンテナンスフリー?!
皇居かなにかの銅板葺屋根を葺き替えたら、50年経っていたのに僅か数十ミクロンしか腐蝕していなかった?!
なんじゃそりゃ??

って、調べてみると、銅って表面が錆びることによって強くなるのね。
えーと、「緑青(ろくしょう)」って言うんだそうです。
その青錆みたいなのが言わばトップコートのようになって、守ってくれるんだとか。
だから、きれいに緑青になったあとはもうメンテナンスフリー。
色も日本人好みの味わいある感じで、神社や仏閣に多く使われ、民家にはこだわった人が屋根の一部に使う程度だそう。

450px-Kamakura_Budda_Daibutsu_front_1885.jpg

273px-StatueOfLiberty01.jpg

緑青が使われている鎌倉の大仏と自由の女神像。
洋の東西は違うのに、同じ色をしているってのは面白いですね(笑)

うーん。
数十年かかるとはいえ、あの緑青色は捨てがたいぞ。
というか、うちの物件のあの大きさの屋根で銅板葺きにしてしまったら、遠目には神社にしか見えません(汗)

ただし欠点もあって、値段が高いです。
どれくらいとは言いがたいけれど、とにかく高い。
しかも時期による値段の差が激しい(3倍くらいは軽く上下するらしい)。
だから、銅板葺きの屋根は見積もりをとっても、その有効期限が極端に短い。
はやく執行しないと、値段がすぐに大きく変わってしまうかららしい。
すごく安いときでステンレスや瓦と同じくらい?!
今の時期はやや安い??
侍に聞いてみると、「見積もりとってもいいけど、多分びっくりするよ(笑)」って言われました。

一時期は本気で考え、今すぐは無理でもまずはガルバリウムで葺いておいて、20年後とかに銅板葺きにやり直すのもいいな、とか思っていました。

でもですね。
現在は諦めています。

それは思ったよりも耐久性が高くないかもしれないから。
侍も「案外銅板葺って駄目になって、ガルバリウムに葺き替えるって工事が多いんだよな」って言っていましたが。
調べてみると原因はどうも「酸性雨」のようです。
これはいろんな事例とか条件とかがあるから分かりにくい問題ですな。

僕が調べてみた限りでは腐蝕の原因は多分酸性雨。
そして、銅の状態から緑青に変わっていく途中でやられるらしい。
緑青に変わってしまったら、やはりトップコート効果で酸性雨も平気になる??
まあ、この辺りは僕の仮説ですが。
緑青になる前にやられると、腐蝕がまだらに広がっていくようです。

結論としては、銅板葺きはこれからも神社・仏閣では使われていくのでしょうが、価格の問題や酸性雨の問題があって、民家の屋根にするのは現実的でないなと。
そういう風に思いました。

さてさて。
屋根や基礎以外のことについても勉強しないとな。

お??
誰かがやってきたようだ・・・。



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生命の足音(2012年9月28日) - 2012.12.22 Sat

基礎や屋根の勉強をしていて、ちょうど銅板葺き屋根について調べていた頃。
遠くからやってくる、小さな足音を感じながらの日々でした。

そして、「コンコン」。
お?
誰かがやってきたようです。


(以下、facebookの9月28日午後1時28分の記事から引用)

今日は予定日。
といっても、ぜんぜん陣痛らしきものは来ず。
昨日今日でお休みもらっちゃったので、昨日は嫁さんと小渋ダムまで釣りに行ってしまったよ。

今日は午前中に検診があって、病院のすぐ近くにいつも行っている釣りのスポットがあるので、ついでに嫁さんと釣りでもして帰ろうと、餌のミミズ掘りをしていました。
嫁さんも釣り好きだし、生まれちゃうとなかなか遊びにも行けないからね。
この時期はミミズを探すのにも苦労しました。

で、出発しようとしたら、破水らしき水漏れが・・・。
病院に行って診察を受けると、破水しているからそのまま入院に。
あーあ。
ミミズが無駄になっちゃったねって、夫婦で笑いあう。
今日はガソリンコンロとカップラーメンも持ったから、優雅に湖畔でランチするつもりだったのに。

で、私は娘を迎えに一時帰宅です。
娘は今日は早退してそろそろ帰ってきます。
さっきご飯を炊いてお結びも握ったし、電子レンジを借りられるようだから、おでんも持っていこう。
今日か明日か、のんびりと生まれるのを待とう。

入院してすぐに陣痛促進剤の同意書を助産師さんに求められました。
うちは事前に夫婦で話をしてあって(病院にも希望は出しておいた)、使用するつもりは無いのに・・・。
理由を聞くと「明日は土曜日で、人手に不安があるから・・・」とか、云々・・・。
子供の「生まれたい」という動きと、母親の「生み出したい」という動きがあって、あとはタイミングで噛み合わないこともあるんだろうけれど・・・。
大人の都合(病院の都合?)で、薬でそのタイミングをコントロールするのはどうなんだろ。
うちの夫婦はなるべく自然に近い分娩を望んでいますが。
とにかく事前の話し合いどおり、母子の生命に危険が無い範囲で自然に近い形で誕生して欲しいです。

ケータイではネットを使わないので、しばらくオフラインになりますが、また報告いたします。
画像は今朝の出発直前。
破水してても笑顔で写真撮れる余裕があってよかった☆


(引用終了)

P9280436_R_R.jpg

facebookにも載せた破水直後の嫁さんです。
あわてず、記念撮影したから出発(笑)
(画像はちょっと加工してあります)

この後、早退してきた長女を乗せて、再び病院に向かいました。
もうちょっとでやって来る、新しい生命に迎えに。


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新しい家族(2012年9月28日) - 2012.12.22 Sat

そして数時間後、無事に生まれました。

(以下、facebookの9月29日午前0時19分の記事から引用)

本日17時14分、家族が一人増えました。

あれからいろいろ準備して、なんだかんだ病院に到着したのは15時くらい。
促進剤は使わず、すでに10分周期の陣痛が始まっていました。
設備の整った病院の個室だったので、アットホームな雰囲気の中で陣痛を待ったり逃がしたり。
CDプレーヤーでBGMをかけることができたので、準備していったCDをずっと流していました。
コーランとか・・・。
僕はムスリムじゃないんだけれど、素朴な詠唱で心が洗われるんだよ!!
まあずっとコーランってわけにもいかないので、大部分は家や車でいつも聞いてるやつにしましたが。
50年代~80年代洋楽の出産用ミックスみたいな。

そんなこんなで(もちろん嫁さんは大変だったけれども)17時14分に無事生まれてくれました。
3014gで49cm。
女の子でした。
身長が147センチしかない嫁さんにとっては、大変だったよな・・・。

ほとんどの人は「男の子」って予言してたんだけれど、最終的に上の娘の願望(妹が欲しい!!)を神様は叶えてくれたようです。
すべて立ち合うせてもらいましたが、少しも「ショック」とかそういったのは無く、ただひたすら神秘的で美しいものを見させてもらった想いです。
最後に念願だったへその緒を切らせてもらいました。
後産で出てきた胎盤は今回は食べないことにしました。
昔の人は食べていたみたいだから、次回以降のチャンスがあったら嫁さんと相談しておこう。

一段落したところで嫁さんはタイミングよく夕食。
僕と娘も電子レンジを借りて夕食にしました。
おでんとお結びのシンプルな夕食。

そのまま10時近くまで一緒にいさせてもらって、帰宅。
娘とお風呂に入って、いまPCに向かっています。

今日感じたこと。
母親ってすごい。
人間も、生命もすごい。
自然の摂理ってすごい。
ただひたすらすごくて感動。
自分はちっぽけな男に過ぎないけれど、偉大な母親のおかげで子供を授かり、抱かせてもらえる。
感謝。
上の娘もちゃんと立ち会って、泣きながらもみんな受け入れてくれた。
感謝。

名前は「周」にしました。
妊娠初期からずっと話し合って、決めてあって。
今日、最終的に性別と、子供の顔を見てから改めて夫婦で相談して、原案通りとなりました。
読めますかね??
高校レベルの日本史の知識があれば読めるはず・・・?
読み方は明日にでもお知らせします。

明日は午後から娘と釣りに行きがてらお見舞いに行ってきます。(逆か・・・)
出産に関して、心配や応援をしてくれたみなさん、ありがとうございました。
鈴木家は今日も幸せです。


(引用終了)

P9280467_R.jpg

生まれた直後の写真です。

新しい生命を授かった喜びを感じながら、再生計画は続いてゆきます。


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クレイジーな人生 - 2012.12.23 Sun

行ったり来たりが続きますが、今回はリアルタイムの話です。
今日は本当は契約の日だったのですが、一日延ばしてもらいました(あ、日付変わってる)。

というのも、このブログにいつもコメントを下さっているタッキーさんが急遽、下見してくれることになったからです。
タッキーさんは今回の物件に関して心配してくださっているので、ぎりぎりの直前ではありますが、見ていただこうということになりました。

が、あいにくの雪。
久々に伊那谷が雪化粧しました。
あーあ。
コンディション悪いな・・・。
なんて思いながらタッキーさんと待ち合わせして、物件に到着。

PC220730_R_R.jpg
古民家も雪化粧しています♪
来年の春には茅葺を落としてしまうと考えると、茅葺の上に積もる雪はあと何回見られるでしょうか。

物件の外回りを一周して、内部を見て、屋根裏に上って。
大体2時間くらいかけてじっくり見てもらいました。
タッキーさんはさすが材木やさんだけあって、一目で「これは栗ですね」なんて当てたり、あと腐朽菌で白くなっている部分を叩いて音を確かめたりしてくれました。
うーん。
白くなっていても大丈夫な箇所と、駄目になっている箇所がありますね。
今までの3名の大工さんの下見だとそこまで調べなかったので、駄目になっている梁とかが見つかったのは収穫でした。
あとはそれをどうやって直すかだけど・・・。

家に帰ってから早速、侍に電話。
タッキーさんにいただいたアドバイスを伝える。
うーん。
難しい。

いや、うまく言えないんだけど・・・。
ああいった物件だから、「あれもこれも」と改修箇所を増やしていったらきりがないし、お金もかかってしょうがない。
だから、妥協点を探して、「必要最低限」のポイントを作っていく。
だけど「必要最低限」のポイントが人によって違う。
それは価値観の問題であったり、専門性の違いであったり。

だけれども物件という具体的な「事象」がある場合は、答えはどこかにあるわけで。
いろんな人の意見を聞きながら、「答えらしきもの」を選んでいくのは僕なわけで。
その「答えらしきもの」が正しかったかどうか分かるのは、早くて施工時、遅い場合は数十年後になるわけで。
素人である僕は悩み、財布と相談しながら、最善の方法を探してゆくしかないわけです。

明日はいよいよ契約だというのに、ちょっとブルーな気分になっていました。

そんな気分のまま長女と一緒にお風呂に入って、こんな会話。

娘「お父さん。『クレイジー』ってどういう意味?」
父「『バカ』って意味」
娘「そんな意味なの?」
父「うーん。良い意味で『バカ』って感じかな。悪い意味で『バカ』はフール。クレイジーって、言わば『粋狂』というか・・・」
娘「ふーん。よく分かんないけど」
父「じゃあ、例えばね。高いお金出してあんな古い家を買って、再生する僕はクレイジーなの!!」
娘「あー。なるほど!よく分かった」

あはは。
分かってくれたようです(笑)

その後、娘はさっさと上がってしまったので、一人浴槽で考える。

クレイジーか。
僕の好きな言葉だ。
娘との何気ない会話。
古民家再生はクレイジーだなんて。
そうかもな。

そんなクレイジーな人生もいいかもな。
なんて考えつつ。
ぶくぶく。

明日は契約だよ。
ぶくぶく。


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売買契約が完了しました - 2012.12.23 Sun

本日、午前中に完了。
もちろんまだ不安要素はありますが、諸事情により、売り手側をこれ以上待たせられない状態なので。

値段は何とか1120万円でまとまる。

さあ、これからいよいよ再生が始まるぞ!!

引渡しは来月下旬だけれども、今日から物件には自由に出入りできます。
まずは残してもらう物と、処分してもらう物の仕分けをしなくちゃ。

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『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』を読んだ(2012年10月上旬) - 2012.12.26 Wed

娘が生まれるちょっと前、今回の物件が見つかった直後にネット通販にて、古民家再生関係の本をまとめ買いしました。
10冊近く。
値段は安いのは数十円から、高いのは千円くらいまで。
そりゃ10冊ですから、結構な金額しましたよ。

で、結局のところ分かったのが、「それらの本はあまり参考にならない」ということ。

なんか庶民じゃない。
どこからそんなお金が出てくるんだろうと、終始疑問に思う。

なんか、外国人だったり。
なんか、芸術家だったり。
だからほとんどの再生物件には「アトリエ」がある。

あはは、「アトリエ」だって。
僕には一番無縁な部屋だね。
「書斎」も「アトリエ」も。
言ってみれば自己満足のための汎用スペース??

まあいいや。
とにかく家の中に「アトリエ」を設ける人種の再生物件がほとんどなんですね(多分にひがみが入っていますw)

だから再生の方法も、躯体だけを残して、場合によっては移築再生で。
費用はがっつり、新築以上(推測)
坪80~100万くらい?!
確かに見事な古材は活かされているものの、壁などの部材や、間取りなどはほとんど現代風のもの。
「古民家風」に限りなく近い「古民家」。

しかも本によっては丸ごと一冊、施主による「物件自慢」に終始している場合もあって、ため息が出る。

そんな中、気になる一冊の本がありました。

『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』


うーん。
面白そうだけれど、出版されてからあまり経っていないらしく、中古でも新品とあまり変わらないお値段。
2000円くらい。
だから買うのを躊躇して、他の本を買っていました。

でも、先ほどから述べているように、多くの本の中の再生物件が「古民家風」の古民家になってしまって参考に出来ないので、いよいよこの本を買うことにしました。
(余談ですが、僕が新品で本を買うのは滅多に無いことですw)

読んでみると、面白い面白い!!
ライターとカメラマンのコンビが、奥多摩のほうに古民家を買って、自力で再生をしていくというドキュメントです。
驚くのは二人の行動力。
「人力社」という二人のコンビ名は伊達ではありません。

不要部分の解体はもちろんのこと、離れを基礎から作って立ててしまったり、既存部分の大規模改修に挑んだり、ウッドデッキを作ってみたり。
およそ素人の範囲を超えた再生を、自力で行っています。
しかもそれに買った費用は1円単位で克明に記録されています。
とても参考になる!

一方で、参考にしたくない部分も。
まずは、素人だから仕方ないけれども、施工がいい加減。
特に基礎から傾いたり、曲がったりしてしまうので、家全体が曲がってしまうのは困る。
それに、柱をよく考えずに取ってしまって、それが必要なものだと後から知らされ、気付いたときには家がちょっと傾いているなんて・・・。
ひどいですね。

もう一つは、せっかく古民家を再生しているのに、使用する材料にこだわっていないこと。
合板もたくさん使うし、2×4材(ホワイトウッドかな??)も多用している。
しかも、柿渋やなんかで古色に近い感じで、染色することも無く。

自力で頑張っている反面、せっかく買った古民家がもったいないかななんて思うことも。

まあでも、そういったマイナスポイントを差し引いても、十分に面白い本です。
その証拠に、短期間に2回通りも読んでしまいました。
庶民的な、ローコストでの再生を志す人はぜひとも読むことをお勧めします。


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『自分でわが家を作る本。』を読んだ(2012年10月上旬) - 2012.12.27 Thu

昨日に続いて、10月上旬、次女が生まれた直後に読んでいた本の紹介です。

『自分でわが家を作る本。』

この本は昨日紹介しました『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』の中で紹介(というか推薦?)されていた本で、やはり「セルフビルドで一軒経てるくらいの知識がないと、再生なんて出来ない!!」なんて意気込んで買ってしまいました。
(今回も新品で。ああ出費・・・)

そういえば昨日紹介した『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』の著者の阪口さんにさっそくコメントをいただいちゃいまして(滝汗)
こんな無名のブログを読んでくださっていたんですね?!
この場を借りてお礼申し上げます。

さてさて、本題に戻りましょう。

この本はサラリーマンである著者が、セルフビルドで自宅を建てていく過程を記録したものです。
一つの特徴としては、セルフビルドでメジャーなログハウスやツーバイフォー住宅ではなく、在来工法の木造住宅を作ったところでしょうか。
またあくまで勤め人がこつこつ作ったので、完成まで足掛け10年かかっています。
転勤で現場から遠くなったり、色々な障害を乗り越えて・・・。
このことは、自分も勤めをしながらの古民家再生ですので、参考になりますし、励みにもなります。

本の内容としては、それこそ充実しています。
セルフで建てる動機から、設計・申請、基礎、木刻み、上棟、外装内装作り、設備や24時間換気システムにいたるまで。

読み物としても大変面白いです。
教科書と、ドキュメントが同居している感じです。
前出の『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』はドキュメントがメインで、教科書的内容というか、ハウツーは少な目です。

ただ、本当に素人とは思えないほど、完璧に近いような仕事ぶりなんですよね。
いや、著者からすれば、「自分の大切な家なんだから、これくらいは当たり前」というような感覚でしょうが、自分のようなド素人にはちょっと敷居が高く感じるような。
『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ? 』の方が、失敗をたくさん載せてあるので、そこから学ぶことが多いです。

余談ですが、僕は常日頃こう思っています。
成功には普遍性は無い。
失敗には普遍性がある。
だから、僕らは成功例から学ぶのではなく、失敗例から学ぶべきではないか。
成功できない人は、他人の成功例から学んでしまっている(普遍性が無いのに)のではないか。
(ごめんなさい。いつもどおりの脱線です)

いや本当に。
だから僕は古民家や、セルフビルド関係のブログを読むのが好きです。
皆さん失敗談まで、たくさん紹介してくれていますから。
とはいえ、やはり失敗例だけでなく、教科書がないと前には進めませんから、本書のような本が必要なわけですが。

この本も2回くらい読みました。
うーん。
セルフビルドもやってみたい!!
古民家再生もやってみたい!!
どっちもやってみたい!!
なーんて思いながら、娘を抱っこしたり。

あ、ちなみに本書の著者のHPを紹介しておきます。
DIY 日曜大工で家をつくる
サイトはリンクフリーということでしたので、貼らせていただきました。

どこかの書評でも書いてありましたが、本を読むよりも、HPのほうが寧ろ詳しくて、参考になります。
それくらい完成度の高いHPでいらっしゃいます。
こんなものを無料で見させてもらっていいのかい?ってくらいに。
だから、本をわざわざ買う必要もない訳ですが、HPを見させてもらっている御礼がてらに購入しました。
興味がある方はまずはHPから覗いてみてください☆


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第1次侍の下見(2012年10月6日~7日) - 2012.12.27 Thu

その物件を買おうかどうか検証を始めて早々に、侍が下見に来てくれることになりました。

侍も忙しいし、距離があるので本当は「年内に行ければ」という話でしたが、「行ける内に行ってしまおう!」という感じで、10月第1週の週末に来てくれました。
うちとしては次女が生まれた翌週末。
次女と嫁さんが退院してきてから数日後のことです。

土曜日の深夜に仕事を終えた侍が来てくれて、そのまま近所のブラックベリー・バーに行ってお酒を飲みながら、古民家再生について語らい、翌日に下見となりました。

前回のIさんのときもそうですが、専門家に見せるのは勇気が要りますね〈笑〉
「うわ。なんだよ。ボロボロじゃん。この柱は完全にやばいわ。こりゃ買う価値なし!!」
なんて言われたらショックで寝込んでしまいますね。
まだ買ったわけではないので金銭的ダメージは無いものの、惚れた物件ですから。
恋人を友人に紹介するような感じ(?)

で、実際に見せてみると・・・。
朽ち果て具合にあきれるわけでもなく。
立派な柱や梁、あるいは昔の職人の技に感動するわけでもなく。
割と淡々と下見が進んでいきました(汗)

物件全体はというと、「再生は可能」と。
費用はというと、「屋根(ステンレス板金含む)と床全体の再生で1000万円で収める」と。
ちなみに不動産屋さん経由で見積もって貰った大工さんの見積もりでは「2000~2500万円程度」という感じだったので、さすがに侍も費用面では頑張ってくれています。

うちとしても、購入資金プラス千数百万円で収まるのであれば御の字ですから。
総額2500万円かかったとしても、それは普通に土地を買って一戸建てを建てると考えれば安いほう。
うーんと。
土地を安く500万円で買って、住宅を坪50万円で40坪で建てて2500万円。
(実際には坪60万円で30坪くらいの方が現実的か・・・)
まあいいや。
細かい計算は置いておいて、家を買うお金としてはまずまず妥当な数字ということです。
そしてその金額で無垢材をふんだんに使った伝統工法の、建坪65坪で、敷地700坪なんていう家が手に入るんですから。
(いや、でも。総額2500万円では多分暮らすのに最低限。実際にはもう少しお金にかけないといけないだろうな・・・)
お金の話はまた改めて、じっくり書いていきたいと思います。

さて、下見に話を戻しましょう。
外見を見て回り、家の中を見て回り、屋根裏に上りました。
再生可能というところで、とりあえずのミッションは「家の図面を作ること」です。
スケールであれこれ測って、天井や屋根の高さを測って、記録していきます。

屋根については「どうするね?」ということで。
うーんと、小屋組みをすべて作り直すのは大変そうだし、古材が生かされないだろうから、なるべく今の小屋組みを生かす方向で。
え?
「母屋も垂木も丸太のままで、しかも縄で縛ってあるだけだから、板金の下地を作れない」って??
じゃあそこは作り直しましょう。

悩みどころですね。
今あるものを使うと、平衡は取れてないわ、曲がっているわ、固定されていないわ。
だけど、あれこれやり直すと古民家を再生する意味がなくなってくるし。
でもそのままだと、施工精度が取れなかったり、作業が大変で人工がかかってしまったり。
結局ぎりぎり妥協できる点を探していくことが必要であり、それは屋根に限らず古民家再生で限りなく繰り返されていく作業です。

そんな下見が終わって、侍君は愛知に帰っていきました。
それからしばらく経って、侍から平面図が送られてきました。


古民家平面図
右側が南になります。
ありゃりゃ。
予想通りだけど、それまでの不動産屋がくれた平面図とだいぶ違っている(笑)

まだまだいろんな角度からの、物件検証が続いてゆきます。


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天井裏に断熱材を敷く(2012年10月20日) - 2012.12.28 Fri

古民家へ幾度も下見に行くのと同時に、ネットや書籍での古民家改修の勉強を続けていました。
といっても、古民家改修の本なんて数は限られているし、ハウツー的な本は前出の『笑って! 古民家再生 失敗したけど、どうにかなった! ?』くらいしかないので、実際には建築関係の本になりますが。
『建築知識』なんていう専門誌がブックオフで100円で大量に売っているので、バックナンバーを片っ端から読み漁ったり(現在進行形)。

その中で断熱材について結構勉強できました。
ふむふむ。
性能がそこそこで、価格が安いのがグラスウールね。でも、濡れると断熱しなくなる上に、吸水性があるので壁ない結露の原因になると。要はガラス繊維で出来た綿です。
サーモウールはグラスウールの羊毛版。自然素材なので吸湿するけれども、やはり壁内結露の原因となる?値段はグラスウールの2倍以上?
セルロースファイバーはセルロース繊維を吹き付けるやつ。隙間の無い施工が可能だけれども、吹きつけの道具などが必要で、素人には出来ない。
スタイロフォームは青くて固い断熱材。吸水性が無くて壁内結露はおきにくいけれども、施工が難しく、隙間ができやすい。値段も高い。
ふむふむ。

ってなことを勉強しているうちに気になったのが、「今住んでいる家って寒いよな」ってこと。

じゃあ、古民家再生にどんな断熱材を使うかはともかくとして、とりあえずこの家を断熱してみようって考えた次第です。

(以下、facebookの記事を転載します)

文化祭が終わってちょっと余裕ができたので、家のことをごそごそと。
例の築150年の古民家は多分、年内には購入すると思います。
それから3年ぐらいかけて自分で直していこうかなと。

というわけで、まず確定したのは今の教員住宅にあと3年くらいは住むということ。
うん。長女が中学校を卒業するまでは引っ越せないと思う。

古民家の再生に関して勉強中です。
古民家再生の本とか、セルフビルドの本とか、木材の本とか、20冊近く読んだかな。
あとはしょっちゅう侍ちゃん(全半会の副隊長で、本職の大工)に電話していろいろ聞いたりとか。
古民家に住むときはどうも「断熱」というものが重要になってくるようだ。
木造と土壁だから寒い。
天井は取っ払って、梁を見せるつもりだから、なおさら寒い。
先週に現在の住人と1時間半くらい話をしてきたけど、外はぽかぽか陽気だったのに、家の中は激寒だった。
そりゃまあ、茅葺屋根の上に、現在は朽ち果てて隙間風だらけだからね。

古民家に住むのだからある程度の「不便」というものは受け入れるとしても、外と変わらないくらい寒い家というのも嫌だな。
その辺りは勉強して、何とか古民家なりに断熱をしてみよう。

と考えていたら、今の教員住宅に目が行った。
この家も寒いよな。
土壁だし。
単版のサッシだし。
多分畳下地の下はそのまま地面。

赤ん坊もいることだから、どうにかしようと、住んで3年目にして思い立ちました。
借家だから土壁を破壊するといったような、大掛かりな改修はできないけれど・・・。
というわけで思いついたのが、天井裏の断熱。
家の中を探し回って、娘の部屋に天井裏への入り口を発見。
試しに上ってみると、案の定天井はぺらぺらの板が1枚あるだけ。
こりゃ室内の暖気がみんな屋根裏に抜けて、寒いわけだ。

土曜日は夕方まで仕事だったけれど、それからホームセンターに行って、グラスウール(断熱材)を買ってきました。

PA200616_R.jpg
10センチの厚さで、10坪分8300円。
枚数にすると54枚入っています。

PA200618_R.jpg
封を開けたところ。
開けた途端に空気を吸って、生き物のようにむくむく大きくなっていきます。
(怖いw)

PA200617_R.jpg
天井裏に上る決死隊。
ゴーグルをケチって買わなかったのを激しく後悔(汗)

PA200628_R.jpg
地下足袋は思い切って買って大正解。480円の特価でした。
靴で上がるわけにはいかないし、靴下だと危ないし。


家に帰って、夕食前にということで、娘に手伝ってもらいながら天井裏に施工。

PA200621_R.jpg
施工前の状態。
なんじゃ?この小屋組みは?!

PA200620_R.jpg
10坪分だと微妙に足りなかったけれど、台所と脱衣所と廊下以外は施工完了。

いや、死にそうでしたよ。
狭いし。
埃だらけで汚いし。
梁以外の部分を踏むと、絶対に踏み抜いて転落するし。
屋根から釘がたくさん出てきて、服も破けるし。
何度も諦めそうになりながら、何とか隅々までグラスウールを敷き詰めました。

結果は・・・暖かい!!
プラシーボ効果かも知れんけど・・・。
現に夕食を食べていたら、室温が0.8℃くらいみるみる上昇していきました。
夕食と人間の熱だけで。
もっと早くやればよかったなあと、正直思ってしまったよ。

うん。
断熱は偉大だ。
古民家でもどんどんやっていこう。
皆さんも天井裏に断熱材が入っているか、ちょっと覗いてみてはいかがですか??


(転載終了)


というわけで施工終了しました。
結果は暖かいですよ。
結構な値段がしましたが、灯油代が節約できて、1シーズンで元が取れそうです。


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プロフィール

野人

Author:野人
こんにちは。
野人っていいます。
前職はラーメン屋台を経営していました。

伊那谷にて2012年暮れに築150年の古民家を購入し、3年4ヶ月かけて最低限の面積を再生して、2016年3月末に移住しました。
全ての再生は10年計画なので、まだまだ続きます。

もちろんプロの方々にもお世話になりますが、お金があまり無いので、なるべく低予算と自力での再生を頑張っています。

ブログの記事数は膨大なので、手っ取り早く内容を知りたいという方はこちらのスライドショーをご覧ください。
ブログの内容を25分に凝縮しました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpFnv9gLmJM

自分が古民家再生をする上で、他の人のブログを参考にしたり、あるいはHPから知識を得たり、ネット社会には本当にお世話になっています。
なので、自分自身も再生の過程を発信することで、少しでもネット社会から与えてもらったものに対して恩返しできればと思っています。

皆様からいただけるコメントに励まされ、またブログを通じて広がってゆく人の輪がとても楽しみです。

当ブログはリンクフリーですので、ご自由にお使いください♪

ご用件のある方は
zenhankai@yahoo.co.jp
あるいは
090-1707-2071
までどうぞ。

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