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2017-10

ラーメン屋を閉店して4年 - 2014.02.02 Sun

いつもうっかり忘れてしまうこと。
一昨日1月31日でラーメン屋を廃業して丸4年が経ちました。
なんだか青春ど真ん中のような、ほろ苦い思い出。

古民家再生とは無関係ですが、せっかくなので今日はラーメン屋の頃のことを記事にします。

僕が屋台のラーメン屋を開業したのは、大学を卒業したばかりの2006年5月10日。
僕が22歳のときでした。

なぜ就職をせずに、自営業の道を選んだのかは今は書きません。
また気が向いたら書くかもしれません。
あ、ちなみに店の名前は、屋台ラーメン「風に吹かれて」といいます。
今でも多分ネットで検索すればいくつかは出てくると思います。

では、写真を載せていきましょう。
なんだかむず痒いな(笑)

PB300841_R.jpg
店の外観はこんな感じです。
4トントラックを改造した屋台でした。

070212-222016_R.jpg
夜の外観はこんな感じ。
時間軸が前後しますが、まだ外観がシンプルな頃の写真です。
営業時間は11:30~14:00、17:30~22:30でした。

090416-173019_R.jpg
店を閉じるとこんな感じになります。
ちなみに屋台といっても「流し」ではなく、長野市のスーパーの駐車場で毎日営業していました。

091014-123418_R.jpg
入り口正面から見るとこんな感じです。
若かりし頃の僕が映りこんでいますね(笑)

091014-123604_R.jpg
客席はこんな感じです。
屋台といっても4トンで大きいので、8席のカウンター席がありました。
しかも冷暖房完備です。

091014-123651_R.jpg
客席の様子②。
パソコンを置いて、いつもオールディーズミュージックを流していました。
店の名前もボブ・ディランの「風に吹かれて」からとっています。

091014-122814_R.jpg
厨房の様子①
右がスープの寸胴、左が麺茹での寸胴です。

091026-122734_R.jpg
厨房の様子②
調理台です。
右奥のサブのコンロで、細々としたものを調理していました。

091026-124013_R.jpg
厨房の様子③
いろんな小物類。
棚には傾斜がついていて、移動しても荷崩れしません。

070615-135619_R.jpg
メニュー①
醤油ラーメン。
メニューについてはちょっと説明が難しいので省きますが、とりあえず主力は醤油ラーメンと塩ラーメンです。

090409-135603_R.jpg
メニュー②
追い節ラーメン。
ラーメン屋3年目の頃からの新メニュー。
いわゆる『節系』のラーメンです。

080517-130533_R.jpg
メニュー③
冷やしラーメン。
こちらも2年目夏からの新メニュー。
山形名物で、ラーメンをそのままキンキンに冷やしたようなものです。
真ん中に大きな丸氷が載っています。
夏季限定、一日5杯限定のメニューでした。

080518-221025_R.jpg
メニュー④
タン麺。
2年目くらいからの新メニュー。
野菜たっぷりで、1杯食べると一日に必要な野菜の70%を摂取できるという優れものでした。
今でもたまに作ります。

070712-211003_R.jpg
メニュー⑤
担々麺。
こちらも2年目くらいからの新メニュー。
担々麺は実は僕の高校1年生からの超得意料理で、実は高校生の頃から「いつかはこの味で店を作りたい」と思っていました。
屋台の経営が安定してきた頃よりメニューに加えました。
今でも超得意料理です。
慢心かもしれませんが、自分のより美味しい担々麺に出会ったことがありません。


なんだか懐かしいですね。
4年前、僕は自分の大切な店を閉め、大切なお客さんに別れを告げて、自分の次なる夢である教員の道に進みました。
そして結婚して、子どもが生まれて、古民家を買って、今の生活があります。
全ては懐かしいような、むず痒いような、ほろ苦いような思い出です。

本当にたくさんのお客さんに支えられた店でした。
本当にたくさんのお客さんに愛された店でした。
いまでもお客さんたちのことを思い出すと、胸がいっぱいになります。
そして、ほとんどのお客さんとは、おそらくもう一生再会できないでしょう。

僕がこのブログを書いているのにはたくさんの理由がありますが、そのうちの一つは「当時のお客さんに、自分の近況を見てもらうため」です。
もちろんほぼ全てのお客さんはこのブログのことを知りません。
ただ、ブログを続けて、少しでも有名になれば、ほんの僅かでも見つけてくれる人がいるのではないか。

そんなことを頭の隅で考えながら、今日もブログを更新します。
幾分のノスタルジーとともに。



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元プロが伝える家庭ラーメン改造術(1)総論と前書き - 2015.03.09 Mon

最近の記事を見ていると、リアルタイムと記事との差も埋まってきて、大体1~2週間遅れで記事がリアルタイムを追っているという状況です。

思い返してみると、一番差が広がったのが去年の屋根工事のあたりで、大体2ヶ月くらいのタイムラグが発生していたわけです。
その格差は中々埋まらず・・・。
それが昨年末~今年にかけて、差が埋まってきました。

それというのも、年末あたりの作業というのは、
①敷居や畳寄せの加工と取り付け
②貫穴掘り
③間渡し竹入れ
④木舞竹配り
⑤木舞掻き

という大体5つに分類され、繰り返しているうちに単なる「作業化」してくるからです。
11月頃の記事にあった「ビッグプロジェクト」なんてものは、一つ一つの作業が初めてで新鮮で、一連の工程をテーマごとにたくさんの記事に分けて書いていました。
それが、一つ一つの作業に慣れた現在となっては、例えば1日かけて畳寄せを数本取り付けても、1つの記事にしかならないこともざらなわけです。

ちなみに、自分は1週間に5日間仕事をして、2日間現場作業をするというのが基本的なサイクルですので、毎日記事を書いている限りは記事内容がリアルタイムに迫っていくのは当然な流れです。
このリアルタイムと記事の関係は、「アキレスと亀」のようなもので、滅多なことでは記事が追いついてネタが尽きるということは起こりません。

まあ、ただ、今まで日々の作業をアップするだけで精一杯だった中で、こうやって余裕ができると「これで古民家再生以外の書きたかったことが書ける」と思ったのも事実で、そんなわけでたまにではありますが、古民家再生の本論から外れた記事を書こうと思います。

うーんと。
古民家再生の本論から外れますが、それなりに有益な記事にするつもりですよ(汗)

さて、前置きが長くなりました。
今回から数回のシリーズで「元プロが伝える家庭ラーメン改造術」というものをお送りします。
有益ですか?(笑)

過去の記事でもチラッと書きましたが、自分は22歳~26歳のおよそ4年間を、自営業の屋台ラーメン店主として過ごしました。
大学卒業してすぐの開業だったので、ずいぶんと無茶をしたものです。

070615-135619_R.jpg
これが当店の、一番基本のラーメンでした。

僕はいわゆる「ラーメンマニア」ではありません。
名店の食べ歩きもしませんし、それ系の雑誌や本も読みません。
ラーメンに対するアンテナはとても低いです。
食べ歩くよりも、気に入った店に何度も行くほうが好きです。
(あ、そもそも外食自体、滅多にしません)

ただ、やはり元プロということもあって、ラーメンに対する知識はもちろん人の何倍も持っています。

今回はその知識を活かしつつ「家庭用生ラーメンをいかに美味くするか」ということを伝授しようと思います。

僕が一番伝えたいことが「家庭用生ラーメンはもっと美味しくなる!」ということです。

もちろん、よほどの研究をしない限り、家庭ラーメンがプロのラーメンに敵わないのは当然のことです。
一方、家庭ラーメンの利点はなんと言っても「安さ」と「手軽さ」です。

外で食べれば1杯600円くらいするラーメンも、家で食べれば一家4人で600円で食べられます。
そして、うちのようなちびっ子がいる家庭はなかなか外食もできませんが、家ラーメンなら可能です。

そのような観点から、家庭ラーメンをなるべく美味しく改造して、プロのラーメンに近づける方法を伝授していこうと思います。

付け加えると、プロのラーメンと家庭ラーメン、比べればプロのラーメンの方が美味しいのでしょうが、家庭ラーメンの方が有利な点が二つあります。
それは採算性と、嗜好性です。

プロのラーメンは商売である以上は採算を考えなければなりません。
1杯600円で売るとしたら、飲食業の原価率が大体30パーセントちょっとですので、1杯の原価は200円くらい。
麺が60~70円、チャーシューが一切れ20~40円、あとはタレがスープがメンマが葱が海苔が・・・。
と考えていくと、大体どの店もキツキツの中でやりくりしているわけです。
その中で煮干の分量を減らしたり、昆布の等級を下げたり。
味と原価の妥協点を探るわけです。
それが家庭ラーメンの場合は採算無視です。
自分の味を作るために、材料費をふんだんに使うこともできます。

もう一つは、嗜好性というか志向性というか。
そういうものです。
プロのラーメンは「ある程度いろんな人に美味しいと思ってもらえる」ということが必要になってきます。
これはもちろん、美味しいと思ってくれる人の母数を増やすためであります。
それと、お客さんみんなが単独というわけでなく、グループや家族のお客さんもたくさんいますし、むしろそういうお客さんを引き込んだ方が商売としては有利です。
その場合に万人受けしにくい味だと、グループの中に一人でも「あそこのラーメンは嫌」と言われたら、他の店に行かれてしまう場合があるからです。
だから、ラーメン屋というのは個性と万人受けとのせめぎ合いでもあります。
一方、家庭ラーメンは「他の人には認められなくても、自分にとってナンバーワン」の味を作れる場所でもあります。

特にこの採算性と嗜好性の壁というのは、田舎に行くほど高くなります。
当然ですが。

ちょっと長く書きましたが、改めてこのシリーズの目標は「家庭ラーメンを美味しくすること」です。
「プロのラーメンを超える素地はある」ことは事実ですが、そこに主眼を置くとハードルが高くなってしまいますから。

シリーズを通じて、簡単なコツから徐々にレベルを上げていきます。
古民家再生からはまったく外れますが、しばらくお付き合い下さい。

(もうひとつ、補足)
僕がこの記事を書こうと思ったのが、「家庭用の生ラーメンを美味しく食べる方法」というのが、ネット上ではほとんど見つからなかったからです。

ラーメンに関する情報というのは、やはり「どこそこの店が美味しい」というような、グルメ情報が一番多いです。
あとは、自作系で言うと、家庭でスープをとって研究していくという、まるで学生時代の僕ですが、かなり本格派ですね。
情報としては面白いですが、これを真似できる人は少ないでしょう。
もうひとつの自作系は、インスタントラーメンの改造術です。
これもたくさん出てきました。
手軽といえば手軽ですが、僕の感覚では、もともと美味しさに限界があるので、あまり改造する価値は無いと思っています。

調べてみたのですが、「家庭用の生ラーメンを美味しく食べる方法」は情報の死角にあるらしく、出てこないのですね。
というわけで、元プロの視点から何か書いてみるのも面白いかなと思った次第です。



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元プロが伝える家庭ラーメン改造術(2)麺を熟成させる - 2015.03.10 Tue

昨日の記事では前置きだけで終わってしまった「元プロが伝える家庭ラーメン改造術」。
今回は1つめをお伝えします。

それは「麺を熟成させる」ということです。

ところで皆さんは、ラーメンのスープと麺のどちらが大切だと思いますか?
ラーメンの一口目はスープですか?麺ですか?

僕から言わせてもらうと、ラーメンは麺の方が大切で、ラーメン到着後は伸びる前に一秒でも早く麺をすするべきです。
もちろんそのために、割り箸は割ってスタンバイしておきます。

私見ではありますが、ラーメンというのはやはり麺がメインで、スープは麺を美味しく食べるために存在するんです。
だから、ラーメンのスープというのは、スープとして飲むにしては塩っぱすぎるのですね。
亡くなった佐野実氏も、晩年は麺の研究のために厨房に籠もったと伝え聞きます。
それくらい奥が深く、探求する価値があるのが麺です。

あ、ついでですので、麺の概論を書きますね。
コツだけ知りたい人は概論は読み飛ばして下さい。

中華麺というのは小麦粉にかん水と水を混ぜて捏ねたものです。
かん水というのは「アルカリ塩水溶液」です。
起源は諸説有るのですが、とにかく中国の方で、麺を練るときに何らかのアルカリ分の混ざった水を使ったのが始まりです。

かん水を入れるとどのような変化があるのかというと、大まかに言えば①小麦粉中のグルテンに作用しコシが増す②黄色っぽく発色する、ということです。
よく「中華麺には卵が練り込まれているから黄色い」と勘違いする人がいますが、これは間違っています。
「卵麺」というものもありますが、これは例外というか、それでも麺の黄色さはかん水の作用によるものです(補足すると、ほとんどの中華麺には卵の白身粉末が練り込まれています)。

つまりは、小麦粉の成分がかん水の作用で変化したのが、中華麺ということですね。
かん水を入れないで作ると「うどん」「そうめん」の類のものになります。

では、麺の分類ですが、これが結構複雑ですね。
大まかに4つの要素くらいかな。
①太さ
②加水率
③縮れ
④平打ちか否か

太さは分かりますよね。
麺を伸ばす厚さと、カッターの刃のピッチで決まります。

加水率はちょっと馴染みが薄いですが、知っておくと便利です。
要は麺を練るときに入れる、水の割合です
加水率が低いと麺とスープの馴染みが良くなり、伸びやすくなります。
博多豚骨とか、家系ラーメンとかですね。
加水率が高いと麺がもちもちして、伸びにくくなり、ゆで時間も短くなります。
喜多方ラーメンとか、つけ麺に多いです。

縮れは例のあれです。
最近は縮れ麺は減ってきましたが、それでも食感と、麺とスープとの絡みをよくするためには有効な方法です。
ちなみに、縮れは低加水麺では作れません。

平打ちはこれも減ってきましたね。
代表格はやはり喜多方ラーメンです。
あと僕の考えでは、タンメンは平打ちの縮れ麺であるべきです。

という、4つの要素が組み合わさって、それぞれのラーメンに合った麺が作られています。

例えば、

喜多方ラーメンは「中太平打多加水縮れ麺」です。
なんか寿限無寿限無みたいですね(笑)

博多豚骨は「極細低加水ストレート麺」です。
ゆで時間は20秒とかで、非常に伸びやすいので独特の替え玉という文化が生まれました。

家系ラーメンとか次郎系ラーメンは「極太低加水ストレート麺」です。
スープとの絡みが良く、具の野菜類に負けないゴリゴリした食感です。

つけ麺は「極太多加水麺」です。
弱い縮れが入っている場合が多いです。

などなど、各店が自分の店のコンセプトにあった麺を選択しているわけですね。

さて、前置きが長くなりました。
お店で食べるラーメンと、家庭ラーメンの違いは色々とありますが、まずはこの麺が違います。
仕入れ先が違うのはもちろんですね。
あと、量も違います。
プロ用の麺が140~160グラムなのに対して、家庭用は110~140グラム程度です。

その他の、コシ、食感、食味などは・・・、もちろんプロほどにはいろんな麺を選択できる余地はないわけですが、家庭ラーメンでもプロ並みの麺に成長させることはできます。

それは、麺の熟成です。

僕自身も麺にどのような化学変化が起こるのかは知りませんが、麺を寝かせると確実に熟成して、食感が良くなります。
その際に起こる変化ですが、
・コシが増す
・シコシコ、シャキシャキする
・見た目に透明感が出る(生の状態でも)
・ゆで時間が短くなる
・伸びにくくなる

というものです。

では、麺の熟成はどのようにするかですが、基本は常温で保管することです。
冬場なら5~7日、夏場なら1~3日、常温で保管します。
これよりも短い時間でもかまいませんが、何にせよ麺は冷蔵庫に入れず、常温で保管することが大切です。
我が家は家庭ラーメンを作るときは、熟成を考えてあらかじめ麺を買っておきます。

特に冬場、ラーメンが食べたいけど十分に熟成させる時間が無いという場合は、裏技があります。
それは、1日くらいコタツの中に入れておくことです。
電気代がもったいないので、コタツはつけっぱなしにしておく必要はありません。
通常通り、寒いときにつけるだけでいいです。
すると丸一日くらいで熟成が完了します。

あるいは、先日は部屋のなるべく上の方に麺を吊しておきました。
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暖房の熱は上にたまるので、この方法も上手くいき、1日くらいで熟成できました。

熟成が分かると、ラーメンが美味しく楽しくなります。
我が家の家族は熟成に敏感で、ラーメン屋さんに行った帰りには麺の熟成具合を品評します。
同じ店でも、行く日によって麺の熟成具合が異なります。
「今日は良く熟成されていたね」
「今日の麺はちょっと若かったね」
みたいに、熟成に着目して感想を言うのも面白いです。

今日は麺の熟成の話でした。
熟成だけで、市販の麺が業務用に負けない味に成れます。
あとは、お好みの麺の種類と、熟成具合を探求してみてください。
それでは、素敵なラーメンライフを☆

(補足)
今回は麺の熟成を主眼に置きましたが、別に熟成させることだけが全てではありません。
荻窪の春木屋さんのように熟成させずに、朝打ったばかりの麺で売るところもたくさんあります。
とんこつラーメンのような低加水麺はそもそも熟成させる必要がありません。

ただ、中加水麺以上の加水率で、いわゆるラーメン(中華そば)に使われるような麺は、一般的には熟成させた方がよいです。




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元プロが伝える家庭ラーメン改造術(3)魚介ダシをベースにする - 2015.03.11 Wed

前回は麺の工夫について書いたので、今日はスープについてです。

家庭用ラーメンのスープって、いまいち美味しくないんですよね。
そりゃそうで、構造からして違います。
(プロ)かえし40cc+スープ360cc
(家庭)スープの素40cc+熱湯360cc


ああ、そうだ。
「スープ」って言葉に2種類の意味があるから、混同しちゃうんだよな。

通常のラーメンのスープというのは、上記のように「かえし+スープ」でできています。
2種類の意味があるので、青字と赤字で分けますね。
青字で書いたスープというのは、ラーメン屋さんが大きな鍋で煮込んでいるやつです。
ここには動物系・魚介系・香味野菜系の各種材料が入っておりますが、塩や醤油などの調味料は一切入っていません。
完全なダシです。

いっぽう「かえし」というのは、ラーメン屋さんが小さなレードル(かき氷屋さんが使っているようなやつ)で、先に丼に入れておく液体です。
「タレ」とも呼びます。
この「かえし」は魚介系のエキスを入れる場合もありますが、ほとんど調味料のみの調合となっています。
大体は醤油の角を取ったり、アルコールを飛ばすために、一度火を入れてあります。
で、このスープにかえし(タレ)を加えたものが、いわゆるラーメンスープなわけですね。
かえし+スープスープ
という、この分かりづらさ!!

で、話を戻しますが、このスープを濃縮したものが、市販のラーメンについてくる「スープの素」なわけです。
で、我々はこれをお湯で割って、元の濃度に戻すと。
なるほど、濃縮還元だったわけですね。

で、この「スープの素」の美味しさというのは限界があるわけです。
旨味もそうですが、風味の部分では特に。
なので、スープを改良しないことには、家庭ラーメンの限界もできてしまうわけです。

ところで皆さん、ダブルスープって聞いたことがありますか?
これは、スープを二種類とって、片方を「動物系+香味野菜系」、もう片方を「魚介系」にするというものです。
で、完成のときには「かえし40cc+魚介スープ100cc+動物スープ260cc
などの配合で混ぜます。
なぜこのような面倒なことをするかというと、魚介スープというのは風味が飛びやすいからです。
動物スープを同じ鍋で、同じようにダシを取ると、営業する時間には香りがなくなってしまうのです。
せいぜい魚介ダシの香りというのは1~2時間の寿命です。
なので、ダブルスープをやるラーメン屋さんは、営業時間に合わせてこまめに魚介スープを作り直しているわけです。

ただ、この「かえし40cc+魚介スープ100cc+動物スープ260cc」にも欠点があって、それぞれのスープが薄まってしまうんですね。
薄まるのを防ぐためには「動物スープに追い鰹の要領で、魚介ダシを追加する」という方法が有効なわけですが、これをやるとスープが不安定になります。
なので、多くのラーメン屋さんは「魚介スープと動物スープをそれぞれ濃くする」事によって対応しています。

さて、話を戻しましょう。
家庭ラーメンのスープは「スープの素40cc+熱湯360cc」で作られますが、いまいち美味しくありません。
定食屋さんのラーメン、デパートのフードコートのラーメンくらいの味になります。
先ほど言ったように、風味が少ないのが一番の問題点です。

それを改良するためには、スープの素40cc+魚介ダシ360cc」という風にするのが一番です。
魚介ダシは通常の和風ダシの取り方で、昆布+煮干し+節(鰹節・さば節・あじ節など)で取ります。
これをやると、必然的にダブルスープのようになって、魚介系の風味が強くなりますが、新潟県や北海道などではこれくらいが標準です。
いわゆる「節系」が好きな人は、魚介ダシに入れる節の量をどんどん増やしてください。

ただ、このやり方の欠点は、魚介ダシを強くするほどに、ベースのスープの素の貧弱さが際立ってくるということです。
なので、魚介ダシを強くする場合はベースの「スープの素」をなるべくこってり系に変えた方がバランスが取りやすいです。

この方法で上手くやれば、一流店にはかなわないでしょうが、その辺のラーメン屋に匹敵するくらいのスープが作れます。
ご自分の好みに合った「スープの素」と「魚介ダシ」を探求してください。



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元プロが伝える家庭ラーメン改造術(4)香味油を作る - 2015.03.12 Thu

今日は「香味油を作る」というテーマです。
昨日の記事で述べたような「スープの素+魚介ダシ」というやり方でスープはかなり改良されるのですが、風味はまだ足りません。
それは香味油です。

市販のスープの素には脂が入っていますが、あれにはそこまでの風味は期待できません。
一方、プロの作るラーメンには特製の香味油が載っていることがあり、これが風味を何倍にも増しています。

ちなみにうちの店は、屋台のくせに10種類の香味油を出すという、変な店でした。
説明すると、通年で出していたのが「鶏油(チーユ)・煮干し油・鰹油・エビ油・しそ油・ネギ油」の6種類です。
さらに、季節限定で出していたのが「ふきのとう油・梅油・かに油・ゆず油」の4種類です。
ね?変わってるでしょ??
屋台という限られた調理スペースの中で、いかに多彩な味を作りだすかという工夫です。

070212-224835_R.jpg
ちょいとピンボケしていますが、これがうちの名物だった「塩ラーメン紫蘇油」です。

それでですね、さすがに家庭で10種類の香味油とか要らないので、家庭向けに簡単かつ万能な香味油をお伝えします。
材料は
・サラダ油100cc
・鰹節粉末
・干しエビ
です。

できればエビもミルか何かで粉末にした方がいいです。
干しエビは中華食材のは高いので、安いアミエビでいいですよ。

鰹とエビの分量は特に決まっていませんが、合わせて油と同じくらいの嵩になるくらいでいいです。
配合は1:1とか、お好みで。

作り方は小鍋に材料を全て入れて、弱火にかけます。
で、風味が良く出るようにかき混ぜながら、揚げていきます。
油が泡立ってきて、風味が出てきたら完成です。
揚げすぎると焦げた臭いしかしなくなるので、気をつけてください。

で、粗熱が取れたら、漉します。
コーヒーフィルターで漉すと時間はかかりますが、きれいに漉せます。
急ぎの場合は漉さずに、粉末が沈殿した上澄みを使ってください。

あとは、この香味油をラーメンに入れるだけです。

これを入れるだけで、びっくりするくらいの風味になります。
ラーメンを食べた後も、丸1日くらい家の中に香味油の香りが残るほどです。

あと、この香味油の利点は、保管が容易な点です。
酸化に気をつけて、保存瓶などに入れて冷蔵庫で保管すると、1年くらいはもちます。
なので、自分の気に入った調合と揚げ時間が分かったら、たくさん作って保管しておくのも便利です。

シリーズのラーメン術も折り返し地点を過ぎました。
もうしばらくお付き合いください。



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プロフィール

野人

Author:野人
こんにちは。
野人っていいます。
前職はラーメン屋台を経営していました。

伊那谷にて2012年暮れに築150年の古民家を購入し、3年4ヶ月かけて最低限の面積を再生して、2016年3月末に移住しました。
全ての再生は10年計画なので、まだまだ続きます。

もちろんプロの方々にもお世話になりますが、お金があまり無いので、なるべく低予算と自力での再生を頑張っています。

ブログの記事数は膨大なので、手っ取り早く内容を知りたいという方はこちらのスライドショーをご覧ください。
ブログの内容を25分に凝縮しました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpFnv9gLmJM

自分が古民家再生をする上で、他の人のブログを参考にしたり、あるいはHPから知識を得たり、ネット社会には本当にお世話になっています。
なので、自分自身も再生の過程を発信することで、少しでもネット社会から与えてもらったものに対して恩返しできればと思っています。

皆様からいただけるコメントに励まされ、またブログを通じて広がってゆく人の輪がとても楽しみです。

当ブログはリンクフリーですので、ご自由にお使いください♪

ご用件のある方は
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あるいは
090-1707-2071
までどうぞ。

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