topimage

2017-03

恋をしてしまったのです - 2012.12.04 Tue

その物件の下見が終わってから、時には忙しく動き回り、時にはじっくり考え込み、そしてたくさんの本を読んで勉強しながら、物件の購入について検証してゆきました。
今現在も、その「大詰め」といった辺りですが。

ではまず、1回目の下見で見えてきたその物件の長所と短所をまとめてみましょう。

(長所)
①敷地が広い
 家庭菜園も山羊や鶏を飼うのにも十分すぎる敷地があります。
 今の住んでいる家が町外れにあって、ほとんどご近所らしいものが無くて、気ままに暮らせているので、住宅地でありながらこの広さは嬉しいです。

②建物が広い
 これも十分すぎるくらい広く、普段の居住スペースは半分程度で収まりそうです。
 かといって、時々は全半会の仲間たちがまとまった人数で来るので、余っている部屋も決して無駄にはなりません。
 また、今の家がかなり狭く感じているので、やはり広いというのは嬉しいものです。

③古くて立派
 築150年というのは古さと建物の寿命との兼ね合いで考えると、まさに理想的です。
 うまく維持やリフォームをすれば、3代くらいは引き継げるかもしれません。
 また雪の少ない南信地方での難点であった、梁や柱の細さも庄屋ならではの立派なつくりのお陰で、雪国に負けないくらいの太くて立派な材が使われています。

④囲炉裏がある
 これも大きなポイントです。
 どうやって使おうか・・・。

⑤広い土間がある
 以前の下見で分かったように、ほとんどの古民家は土間を潰して、昭和風の玄関にしてみたり、台所やお風呂を置いてしまっています。
 20畳もの広い土間(しかも三和土!!)は貴重です。
 万能の作業スペースとして活用できそうです。

⑥値段もそこそこ
 1300万円というのはもちろん安くは無いですが、単価で考えると坪2万円を切ります。
 これは立地やら、周辺の相場やらを考えてもかなりのお買い得です。

⑦便利な立地
 これも大きなポイントでしたね。
 小学校中学校まではそれぞれ歩いていけます。
 駅までも3キロも無いので、娘が高校生になっても自転車で通わせられます。
 静かで、かつ買い物スポットは4キロ以内にたいていのものが揃っています。
 これは長野県で暮らすのであれば、かなり便利といわざる得ません。
 市役所までも3キロくらいです。
 また、後々調べたことですが、ハザードマップですべての災害からも外れています。

(短所)
①敷地が広すぎる
 長所であり短所でもありますね。
 広すぎる敷地はきっと手入れが大変なことでしょう。草刈とか・・・。
 まあそれを見越しての、山羊飼いではありますが(笑)
 あと固定資産税も心配です。

②建物が広すぎる
 これも上に同じく。
 広すぎるということはリフォーム代金もそれなりにかかりますし、住んでからの光熱費もかかるということになります。
 若い頃はよくても、子供が自立してしまったら、持て余すのではという心配はやはりあります。

③屋根が朽ちていて、雨漏りしている
 屋根が朽ちているところまでは、ほとんどの物件はそうです。
 一見大丈夫そうであっても、塗装や皮膜はすでに限界で、葺き替えないといけなかったりとか。
 特にこの物件の場合は、現状での雨漏りがひどいので、早急な対策を考えないと構造体そのものにダメージがいってしまいます。

④トイレ、風呂が死んでいる
 下見で見た限りで、ここを復活させるのは大変そうでした。
 後々に、思ったよりももっと大変だということが判明してきます。
 間に合わせである程度は使えそうですが、その場合はかなりの不便を強いられます。

⑤蔵、物置、茶室も駄目
 前回書いたとおりですが、付随する建物が軒並み駄目です。
 これについては、出来れば売主負担で撤去して貰いたいところですが・・・。
 あると邪魔だし、危険だし。
 でも撤去には手間もお金もかかるのが悩みどころです。


かくしてざっとですが、長所と短所を洗い出してみました。
しかしですね、こんなの関係ないんです。
今だからこそこんな風に書きましたが、物件を見た当時はそこまで長所と短所を洗い出したりはしませんでした。

なぜならばこの物件に恋してしまったからです。

今まで物件や土地を買った人には分かって貰えるかと思います。
これから物件、特に古民家を探す人は分かってください。

物件探しは人生の伴侶探しに似ています。
まずご縁がないと始まりません。

そしてどんなに条件がいい物件でも、惚れられなかったらそれまでなんです。


あなたは一目惚れしてしまった相手の長所や短所をいちいち洗い出すでしょうか?
その上で総合的に判断し、好きになるでしょうか?
答えはNOだと思います。

物件を探すという非常にお金がかかり、人生を左右することであっても、そこで大事なのは意外にも非論理的極まりないなのだと思います。
数としてはそれほど多くない下見でしたが、これはその中で分かった事実です。

これ以外の物件を購入していた場合、それは長所と短所を吟味しつくした結果の「妥協」なのだと思います。
「ここの短所は我慢して、でもここの長所はやっぱり外せないよなあ・・・」みたいな。
そんな妥協の中で物件を選ぶ人がいる中で、ご縁やめぐり合わせによってこの物件に出会えたことは幸運以外の何物でもありません。
って、まだ買ってないし、住んでないですって(汗)


ただし、物件と巡り合ってから、購入するまでは交際期間みたいなものですね。
たくさんの回数を会って、デートして、お互いを分かり合います。
「結婚するまでは両目で見て、結婚してからは片目で見なさい」
の格言どおり、僕はかなりの頻度でこの物件の下見に行き、いろんな人の意見を聞き、本で読んで勉強をするようになりました。

一目惚れではありますが、それでもゆっくりゆっくりこの物件について検証をしてゆきました。
そして、一方でネットでの物件探しや、古民家ではありませんがハウスメーカーのモデルハウスにもたくさん出掛けるようになりました。
今のところ他を見れば見るほど、この物件の良さを再発見するのですが。

そういえば嫁さんと結婚したときも一目惚れで、付き合ってわずか5ヶ月で入籍したよなあ。
あの時も遠距離恋愛だったけれど、毎週泊まりに行っていたよなあ。
なーんて。
ちょっと2年以上前の自分たちを思い出します。ぶつぶつ。


さてさて、ここから購入に向けたさまざまな検証が始まってゆきます。


古民家再生のブログが集まっています。
僕のよりも、もっと参考になるブログがたくさん集まっているので、覗いてみてください。
クリックしてくださる皆さんに感謝です。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

M君に心配される - 2012.12.05 Wed

第1回目の下見に行ったのが2012年9月20日(木)で、それからいろんな人に電話で相談しながらの、物件についての検証が始まりました。
その中でまず電話したのが、実際に古民家に住んでいるM君。
以前にも出てきましたが、大学時代の後輩で、現在は京都で古民家再生を得意とする大工さんの弟子をしています。

そのM君に電話をして、物件の概要を知らせたのですが、思いのほか心配されてしまいました。

まずは広すぎること。
そして値段も高いこと。

M君の言うには「野人さん(僕はみんなからこう呼ばれています)の人柄だったら不動産屋さんを通さずに、もっと安い物件が見つかりますよ」とのこと。
たしかにね、彼の物件は独自のルートで、激安だったんです。
だから同じ感覚で、こちらでも探した方が良いと。

確かに彼の言い分も分かります。
現に僕も学生時代とかは何かにつけ、自分の足やコネで探して、お金のかからない生活をしていましたから。
お金ではなく、努力次第でたいていの物は見つかるというのも知っています。

ただね、今回の場合は違うんですよ。
子供が自力で通学可能な場所ってなると、それは間違いなく市場経済に組み込まれていて、よほどの理由がない限り古民家を遊ばせたりなんてしていません。
ちなみにM君の家は間違いなく親の送迎なしには子供は学校へ通えません。
一番近いコンビニまで車で片道25分とかの場所ですから。

それに学生時代と違って、今はそれなりに収入があります。
だから何でもタダがいいのではなく、「価値があるものには相応のお金を払った方が良い」と思うようになりました。
これは自分の中では大きな価値観の変化です。
市場経済には負の側面も多いですが、自分がその中で生かしてもらっている以上、お金を循環させるのも必要かなと思います。

(とかいいつつ、基本は倹約家ですよ。外食は滅多にしませんし、職場では毎日自分の手料理を持っていっていますし、車のタイヤ交換もオイル交換も自分でします。300キロくらいならどこでも下道で気長に行ってしまいます。本はブックオフの100円のものしか基本的に買いません。ってくらいに。ただそんな自分だからこそ、他にお金を使うべき場所が思いつかないのも事実です。)

実はあの物件は、僕が買わないとおそらくは取り壊されます。
更地になって分譲されるということです。
そしてそのリミットは年内なんです。
年内に僕なり、誰かが買わないとほとんど確実に壊されてしまうんです。
それも自分が無理してでも買いたい理由のひとつです。
なにせ恋してしまった物件ですから。

M君は広さについても心配しました。
M君の家に比べると、床面積は単純に3倍くらいになります。
だから大変だろうと。

その他にも屋根や床についてたくさんのアドバイスをもらいました。
現状についてちゃんと調べた方がいいと。
うーん。
それはずっと考えていたことでした。
さて、じゃあ誰に一緒に調べて貰いましょうか。
素人の僕一人じゃ、調べてもしょうがないですから。

知り合いで大工っていうと「侍」だな。
自分の親友です。
うーん。じゃあ頼んでみるか。

M君の言い分をたくさん聞きながらも、別の視点からの意見を求めて、僕は侍に電話をしたのでした。

古民家再生のブログが集まっています。
僕のよりも、もっと参考になるブログがたくさん集まっているので、覗いてみてください。
クリックしてくださる皆さんに感謝です。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村

下見してくれる専門家を探す - 2012.12.06 Thu

今日、ブログを読んだとある方からご心配をいただくコメントがありました。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
お気を使っていただいたみたいで、非公開コメントでしたが(汗)
せっかくこうやってブログをやっているわけですので、僕の見落としているポイントがありましたらどんどん指摘していただければ嬉しいです。

以前からちょっと名前は出ていましたが、古民家再生をする上で中心となってくれるのが「侍」君です。
彼は高校時代の山岳部の仲間で、建築系の専門学校に進学し、それから5年間修行し、去年の春から実家の工務店に戻って働いています。
僕のハンドルネームともなっている「全半会」(これについて話すと長くなってしまうけれど、高校1年生のときから続いているキャンプのグループです)の副隊長をやってくれています。
キャンプの中では火熾し班長を兼任していて、実直な仕事ぶりに定評がある人です。

そんな彼にはもう随分昔から、いつかは古民家再生をしたいという話をしていました。
侍は「大工としてもいつかは古民家再生もやっていきたいから、その入り口になればいいな」という風に、前向きな感じで話していました。

ここまでも物件を下見するたびにその詳細について報告して来ました。
そんな侍に、いよいよ自分が惚れてしまった本命の物件を紹介するときがやってきたのです。
ちょっとドキドキですね。
親に婚約者を紹介するような(笑)

早速侍にも電話してみましたが、やっぱり電話だけでは伝わりにくく、もどかしい感じです。
すぐにみて貰いたいところだけれど、何せ距離があるし(愛知県在住)、彼も子供が生まれてなかなか動けないので「年内には見に行きたい」という感じでした。

うーん。
時間がかかるなあ。
再生の主軸は彼がやるにしても、近場ですぐに見てくれるような専門家はいないだろうか。

そう考えながら伝を探ってみると、ありました!!
以前も出たM君の親方の先輩で、Iさんという方が伊那市在住で、大工さんをやっているということなのです。
早速連絡を取ってみて、9月23日(日)に一緒に下見してくれることになりました。

ついでに心配してくれたM君もわざわざ京都から駆けつけ、Iさんと一緒に下見してくれることになりました。
うーん。
M君は見習いとはいえ、古民家を専門としているからこちらも心強いな。

そうは思ったものの、結局M君の方は断りました。
京都から高速とはいえ、日帰りで来るのは大変ですから。
それに一番心配したのはM君とIさんの相性です。
どちらも共通の知り合いがいるだけの初対面で。
僕にとってもIさんはもちろん初対面で。
大工としてはベテランだけれども古民家を専門としているわけではないIさんと、古民家専門だけれどまだ半年間の見習いであるM君。
僕にはあまり相性がいいとは思えません。
悪い意味でお互いに気を遣いあってしまうかもしれません。
(僕も色々気にしてしまうんですよ・・・)

なのでまずは近場のIさんに見てもらうことにしました。
そこでまず物件の状態について第一の診断をもらって、それからでも侍やM君に見てもらうのは遅くはありません。
そしてもちろん、専門家が一人でも物件の購入について「待った」をかけたら、購入そのものについて考え直さなければなりません。

惚れてしまった物件ですが、恋は盲目です。
後悔のないように、時間をかけた検証が始まりました。


古民家再生のブログが集まっています。
僕のよりも、もっと参考になるブログがたくさん集まっているので、覗いてみてください。
クリックしてくださる皆さんに感謝です。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村

大工さんと一緒に屋根裏を見る(2012年9月23日) - 2012.12.08 Sat

物件を発見してから1週間後。
初めての下見から3日後ですが、早くも9月23日(日)に本職の大工であるIさんとの下見が実現しました。

Iさんと物件近くのコンビニで待ち合わせて、いざ物件へ到着です。
ただしこの日は結構な雨が降っていました。
物件はもう、雨漏り全開で(笑)
でもある意味、貴重な光景が見られました。
「あー。こーゆー状況なんだー」って。

前回も見た部屋を一通り見て回って、いよいよ屋根裏です。
屋根裏を見るのはちょっとドキドキしました。
M君も心配するように、建物はやっぱり屋根裏とか床下とか、見えにくいところから傷んでいきますから。

物件は20畳の土間部分が丸ごと吹き抜けになっているので、そこから屋根裏に上がれます。
Iさんの持ってきたはしごを梁にかけて上りました。

P9230417_R.jpg

P9230416_R.jpg

P9230419_R.jpg

P9230418_R.jpg
途中で写っている長髪の男性が大工のIさんです。

上ってみて、屋根裏っていろんな種類があるんだなーって思いました。
M君の家の場合は屋根裏の床は完全にフラットでした。
天井板もそこそこ厚さがあるらしく、床を張ってあるわけでもないのに、普通に天井板の上を歩くことができました。
つまりはやろうと思えば2階やロフトとしても使えそうな感じでした。
まあでもやっぱり屋根裏なので、埃や煤がひどく、気温差が激しいので使い辛いでしょうが・・・。
ちなみにM君の家に行ったのは真夏だったので、屋根裏は朝の9時くらいから蒸し風呂のようになっていました。
(これは茅葺の上からトタンを被せてあるせいもあります)

一方、この物件の屋根裏は小屋組みがかなり入り組んでいました。
そして床面も全然フラットではなく、天井板は薄いので、梁部分しか歩けません。
どう考えても2階やロフトとしては不向きな感じでした。
(とはいっても、このただでさえ広すぎる物件。これ以上使える面積を増やしてどうする・・・)

ふるさと情報館
この間違っている平面図で説明しましょう(笑)
我々は2つの土間を区切る辺りにある梁にはしごをかけ、屋根裏に上りました。
屋根裏はほとんど使われていない感じでしたが、わずかに上った周辺辺りに茅のようなものが積み上げられていました。
M君の家は大量の柴があったというし、昔の人はちょっとした物置として使っていたんでしょうね。

そのまま奥に進もうとすると、大きな漆喰塗りの壁が立ちはだかりました。
間違ってる平面図でいうと、ちょうど台所の左側にある区切りのラインに沿って、屋根裏が2つに区切られていたのです。
侍は耐力壁のようなものじゃないかと言っていましたが、住人の説明によると防火目的の壁らしいです。

でその壁のところに1メートル四方くらいの小さな穴が開いていて、そこから向こう側(平面図でいうと左側)に
抜けました。
ちなみにここまで(平面図の右側)は真っ暗で、ヘッドライトのわずかな明かりを頼りに動いていましたが、反対側に抜けると急に日光が射し込んで明るくなりました。

ん??
日光の明るさ?

そうです。
それもそのはず、平面図でいうと左端の屋根がほとんど落ちて、穴が開いていたのです。
うーん。これは大変だ。
近づいていってみてみると、その部分の梁が1本朽ち果てて落ちています。
でも幸いなことに一番端の部分だったので「これなら補修可能」とのことでした。

いったん下に降り、今度は外回りを一周しました。
そのときに落ちてしまった梁を確認しました。
P9230421_R.jpg
写真で見るとなんかとんでもない状況ですね(汗)
とてもこれから人が住む家とは思えません。
ちなみに右奥に見えるのがトイレです。

そんなこんなでIさんとの下見が終わりました。
その後Iさんと喫茶店でコーヒーを飲みながら話しをしました。
その中で一番印象的だったのが、
「人間に優しいことは大体家を傷めるんですよ。暖房だとか、加湿だとか。逆に家にとっていいことは人間の体には辛いんです」
というIさんの言葉です。
この言葉は今でもずっとリフォームを考える際の、大事なヒントにしています。

人間のためには加湿すべきだけれども、家のためには除湿すべき。
まさしくそうですよね。
じゃあ、住む人間としてどこまで我慢できるのか?
住む家としてどこまで長持ちさせたいのか?
家と人間の両者にとってプラスになることはないのか?
あるいは妥協点はないのか?

人間の快適さを第一に考えているのが現在の建築業界です。
これは家が寒くても、狭い範囲だけ暖めればいい(極端な話厚着をすれば、自分の肌に触れる部分の空気は暖かい)と考えていた昔の建築とはだいぶ違います。
じゃあ、家の寿命はというと、現在は「100年住宅」なんていう、とりあえず基準さえクリアすれば名乗れる謎の称号が横行しています。
結局のところ家の寿命よりも快適さなのです。
だって家というのは本来は100年くらい持って当然なのに、それをわざわざ基準をクリアさせて実績も無いのに「100年住宅」を名乗らせる辺りが胡散臭いですね。

さてさて。
ダメージも確認できましたが、とりあえずIさんの視点からは、修繕可能という評価をもらいました。
まずは一安心といったところです。

(Iさんとのその後)
実はこのときIさんに見積もりを依頼しました。
Iさんも「1年くらいは忙しくて手をつけられない」とのことでしたが、一応参考までに見積もりをしてくれることになりました。

しかしそれからしばらくして電話がかかってきて、「知り合いの板金屋さんが茅葺屋根をいじったことがないらしいので、自分のコネでは無理」と言われました。
コネで無理となると、Iさんに可能そうな板金屋さんを探して貰うことになりますが、こちらとしても侍が本命で、Iさんは相見積もりというか参考のつもりだったので、その時点で断りました。
相見積もりのために多大な労力を割いていただくのは、申し訳ないですから。
でもIさんもそこそこ近くに住んでいるので、将来は何らかの形で再生に関わって貰いたいなと、今でも思っています。

古民家再生のブログが集まっています。
僕のよりも、もっと参考になるブログがたくさん集まっているので、覗いてみてください。
クリックしてくださる皆さんに感謝です。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村

クレイジーな人生 - 2012.12.23 Sun

行ったり来たりが続きますが、今回はリアルタイムの話です。
今日は本当は契約の日だったのですが、一日延ばしてもらいました(あ、日付変わってる)。

というのも、このブログにいつもコメントを下さっているタッキーさんが急遽、下見してくれることになったからです。
タッキーさんは今回の物件に関して心配してくださっているので、ぎりぎりの直前ではありますが、見ていただこうということになりました。

が、あいにくの雪。
久々に伊那谷が雪化粧しました。
あーあ。
コンディション悪いな・・・。
なんて思いながらタッキーさんと待ち合わせして、物件に到着。

PC220730_R_R.jpg
古民家も雪化粧しています♪
来年の春には茅葺を落としてしまうと考えると、茅葺の上に積もる雪はあと何回見られるでしょうか。

物件の外回りを一周して、内部を見て、屋根裏に上って。
大体2時間くらいかけてじっくり見てもらいました。
タッキーさんはさすが材木やさんだけあって、一目で「これは栗ですね」なんて当てたり、あと腐朽菌で白くなっている部分を叩いて音を確かめたりしてくれました。
うーん。
白くなっていても大丈夫な箇所と、駄目になっている箇所がありますね。
今までの3名の大工さんの下見だとそこまで調べなかったので、駄目になっている梁とかが見つかったのは収穫でした。
あとはそれをどうやって直すかだけど・・・。

家に帰ってから早速、侍に電話。
タッキーさんにいただいたアドバイスを伝える。
うーん。
難しい。

いや、うまく言えないんだけど・・・。
ああいった物件だから、「あれもこれも」と改修箇所を増やしていったらきりがないし、お金もかかってしょうがない。
だから、妥協点を探して、「必要最低限」のポイントを作っていく。
だけど「必要最低限」のポイントが人によって違う。
それは価値観の問題であったり、専門性の違いであったり。

だけれども物件という具体的な「事象」がある場合は、答えはどこかにあるわけで。
いろんな人の意見を聞きながら、「答えらしきもの」を選んでいくのは僕なわけで。
その「答えらしきもの」が正しかったかどうか分かるのは、早くて施工時、遅い場合は数十年後になるわけで。
素人である僕は悩み、財布と相談しながら、最善の方法を探してゆくしかないわけです。

明日はいよいよ契約だというのに、ちょっとブルーな気分になっていました。

そんな気分のまま長女と一緒にお風呂に入って、こんな会話。

娘「お父さん。『クレイジー』ってどういう意味?」
父「『バカ』って意味」
娘「そんな意味なの?」
父「うーん。良い意味で『バカ』って感じかな。悪い意味で『バカ』はフール。クレイジーって、言わば『粋狂』というか・・・」
娘「ふーん。よく分かんないけど」
父「じゃあ、例えばね。高いお金出してあんな古い家を買って、再生する僕はクレイジーなの!!」
娘「あー。なるほど!よく分かった」

あはは。
分かってくれたようです(笑)

その後、娘はさっさと上がってしまったので、一人浴槽で考える。

クレイジーか。
僕の好きな言葉だ。
娘との何気ない会話。
古民家再生はクレイジーだなんて。
そうかもな。

そんなクレイジーな人生もいいかもな。
なんて考えつつ。
ぶくぶく。

明日は契約だよ。
ぶくぶく。


古民家再生のブログが集まっています。
僕のよりも、もっと参考になるブログがたくさん集まっているので、覗いてみてください。
クリックしてくださる皆さんに感謝です。

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

野人

Author:野人
こんにちは。
野人っていいます。
前職はラーメン屋台を経営していました。

伊那谷にて2012年暮れに築150年の古民家を購入し、3年4ヶ月かけて最低限の面積を再生して、2016年3月末に移住しました。
全ての再生は10年計画なので、まだまだ続きます。

もちろんプロの方々にもお世話になりますが、お金があまり無いので、なるべく低予算と自力での再生を頑張っています。

ブログの記事数は膨大なので、手っ取り早く内容を知りたいという方はこちらのスライドショーをご覧ください。
ブログの内容を25分に凝縮しました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpFnv9gLmJM

自分が古民家再生をする上で、他の人のブログを参考にしたり、あるいはHPから知識を得たり、ネット社会には本当にお世話になっています。
なので、自分自身も再生の過程を発信することで、少しでもネット社会から与えてもらったものに対して恩返しできればと思っています。

皆様からいただけるコメントに励まされ、またブログを通じて広がってゆく人の輪がとても楽しみです。

当ブログはリンクフリーですので、ご自由にお使いください♪

ご用件のある方は
zenhankai@yahoo.co.jp
あるいは
090-1707-2071
までどうぞ。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 古民家再生へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野菜のみ(家庭菜園)へ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ライフ
118位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
住宅
11位
アクセスランキングを見る>>

カウンター

カテゴリ

なぜ古民家なのか? (22)
購入前の話 (58)
古民家探し (18)
参考にしたもの (25)
購入前の検証 (9)
売買交渉 (6)
古民家再生の方法論 (45)
屋根について (13)
基礎・土台について (9)
再生工程 (947)
ゴミ片付け (59)
庭・敷地・開拓 (28)
住宅設備 (17)
薪ストーブ (50)
解体 (77)
電気工事 (31)
躯体の補強 (78)
土壁の下地 (108)
蔵 (13)
木材 (12)
建具 (71)
屋根 (72)
壁塗り (57)
その他の工程 (66)
床 (96)
配管 (4)
天井 (77)
土壁以外の壁 (19)
漆塗り (12)
再生計画の全体像 (83)
予算・資金 (28)
おさらい (20)
設計 (8)
WEB内覧会 (6)
ビフォーアフター (10)
派生した話 (77)
旧宅(借家) (10)
道具の話 (26)
スズメバチ駆除 (7)
ブログ運営 (11)
ボクサー骨折 (9)
取材 (14)
古民家暮らし (82)
移住 (5)
家庭菜園 (43)
薪作り (20)
家族の話 (84)
食生活 (30)
個人的なこと (38)
ラーメン (11)
全半会 (27)
住宅考・生活考 (35)
その他 (49)
未分類 (2)
生活の道具 (4)
井戸小屋の再生 (23)
キノコ栽培 (2)
温水システム (0)
給湯システム (21)
薪小屋作り (4)

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR